マイルCS(G1) [重賞最終見解]
2024年11月17日(日)
京都11R マイルCS
京都開催の直近3年のマイルCSで複勝圏内に好走した9頭中8頭は、前走芝重賞で5着以内馬。
また、父が欧州型やステイゴールド系などスタミナ指向の強い血統馬は、京都開催の直近3年で複勝圏内に好走した9頭中7頭が該当。
近走好調馬の中でも、体力の絶対値に優れた中距離指向の強いタイプが最も走りやすい傾向も。
ブレイディヴェーグは、前走府中牝馬S(東京芝180m・G2)1着からの勢いのあるローテーション。
1800m以上の芝重賞で3着以内の実績を持つ馬も、京都開催の直近3年で全勝、単勝4番人気以下から複勝圏内に好走した5頭も全馬が該当する特注系。
父は欧州型キングマンボ系のロードカナロア。
京都開催時の父か母父キングマンボ系は、実に4年連続で連対中というデータも。
2018年の勝ち馬ステルヴィオも、芝1800m以上の距離で勝利実績を持っていたロードカナロア産駒。
近親にはオークス、秋華賞と2冠を制したミッキークイーン。
中距離指向の強い牝系であることも、相応の才能が活かされやすい当レースへ向けては有利。
ナミュールは、新装京都開催となった昨年の当レース勝ち馬。
中距離指向、スタミナ指向の強い欧州型ダンチヒ系ハービンジャーの産駒。
今年は秋の叩き台をパスして、前走安田記念(東京芝1600m・G1)2着からのローテ。
近年のノーザンファームの必勝パターンで挑む今年は、秋に一戦を消化して挑んだ昨年以上のパフォーマンスまで引き出される可能性も。
チャリンは、クイーンアンS、ジャック・ル・マロワ賞、クイーンエリザベス2世Sと、2024シーズンにおける欧州マイルG1レースを3勝した欧州最強マイラーの呼び声も高い英国からの刺客。
父Dark Angelは、日本でもお馴染みの欧州型ノーザンダンサー系種牡馬。
代表産駒に、今年の高松宮記念(中京芝1200m・G1)勝ち馬マッドクール。
母父Kodiacは、日本でも多数の活躍馬を輩出し、マイルCSにも相性のいいダンチヒを経由するデインヒル系の種牡馬。
前述した昨年の勝ち馬ナミュールも、デインヒル系ハービンジャーの産駒。
これまでのG1勝利が全て直線競馬である点は唯一の懸念点も、日本の高速馬場はむしろ歓迎とも言える欧州型スピード血統馬だけに、日本のトップマイラー達を一蹴しても何ら不思議ではない1頭と見立てます。
推奨馬
ブレイディヴェーグ
ナミュール
チャリン