ジャパンC(G1) [重賞最終見解]
2023年11月26日(日)
東京12R ジャパンC
過去5年のジャパンCで複勝圏内に好走した15頭中13頭は、東京芝2400mのG1レースで好走実績(3着以内)、もしくは同コースで重賞勝利実績を持っていた馬。
いわゆる最高水準の根幹距離適性、その才能が要求される一戦。
また、近年のジャパンCは、古馬(特に牡馬)と3歳馬&牝馬で、走る馬のタイプに相違が見られる傾向も顕著。
過去5年の当レースで、当日単勝4人気以下で複勝圏内に好走した古馬に該当する馬は、22年3着ヴェルトライゼンデ、18年2着キセキの2頭。
ヴェルトライゼンデは、タフな欧州血統馬が走る競馬に強いステイゴールド系のドリームジャーニー産駒。母の父は重厚なドイツ競馬のリーディングサイアーAcatenango。
キセキは、母の父に凱旋門賞トニービンを持つルーラーシップ産駒。3000mG1の菊花賞勝ち馬。
一方で、過去5年のジャパンCで3歳馬&牝馬で複勝圏内に好走した5頭は全馬が、父か母父がスピードを補う米国型、もしくはキングカメハメハ系の血統馬。
また、その5頭中3頭は、1600m以下の距離で勝利実績を持っていた馬という共通項。
古馬であれば重厚系、3歳馬&牝馬であれば軽快なタイプが走りやすい傾向も当レースならではの方向性。
タイトルホルダーは、前走オールカマー(中山芝2200m・G2)2着からの臨戦過程。
過去5年のジャパンCで複勝圏内に好走した15頭中14頭は、前走が今秋の芝G1レース出走or今秋以降の芝G2レースで5着以内馬。
血統構成は、ドゥラメンテ×Motivator。
父も母父も重厚な欧州種牡馬。
近年の当レースは、古馬と牝馬&3歳馬で走るタイプに相違が見られる傾向もポイントに。
古馬は血統的にも戦歴的にも重厚なタイプが有利。
2019年の勝ち馬で前年も3着に好走したスワーヴリチャードは、ドゥラメンテ同様に凱旋門賞トニービンの血が強調されたハーツクライ産駒。
また、古馬は菊花賞や天皇賞春など3000m超G1実績馬も有利。
2018年4人気2着キセキは菊花賞馬、2017年の勝ち馬で前年も3着に好走したシュヴァルグランは天皇賞春で3度の3着内好走歴を持つステイヤー。
また、そのキセキ、シュヴァルグランは何れもトニービンの血を持つ種牡馬の産駒という共通項も。
本馬はトニービンの血を持つドゥラメンテ産駒で菊花賞、天皇賞春の勝ち馬。近年のジャパンCにフィットする古馬の典型。
スターズオンアースは、前走ヴィクトリアM(東京芝1600m・G1)3着からの臨戦。
血統構成は、ドゥラメンテ×Smart Strike。
近年の当レースは、3歳馬or牝馬であればスピード指向の強いタイプが走りやすい傾向が顕著。
中でも父か母父がキングカメハメハ系or米国型の血統馬は、過去5年で3歳馬&牝馬で複勝圏内に好走した6頭全馬が該当する特注系。
本馬は父がキングカメハメハ系、母父が米国型の黄金配合。
2018、2020年の勝ち馬で牝馬のアーモンドアイは父がキングカメハメハ系。
2021年3着シャフリヤール(3歳)、2020年2着コントレイル(3着)、2019年2着カレンブーケドール(3歳牝馬)は全て母の父が米国型。
また、近年の当レースは純粋に東京芝2400m実績馬も有利。
中でも当舞台のG1レースで3着以内or同コースの重賞レース勝ち実績を持つ馬は過去5年で合計13頭が馬券に。
2022年のオークス(東京芝2400m・G1)勝ち馬であることも、今回の競馬へ向けては大きな強調材料。
古馬の牡馬イクイノックスは、血統的には重厚なタイプで当舞台のG1連対実績馬。
3歳牝馬のリバティアイランドは、ドゥラメンテ産駒で母父が米国型。更にはオークス勝ち馬と、前述したスターズオンアースとも類似性の高いキャラクター。
どちらも舞台設定に不足なし、といったところ。
推奨馬
タイトルホルダー
スターズオンアース
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