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失神の鑑別

まず失神の定義を確認します。

失神とは、2~3分で完全に戻る意識消失です。

大事なのは「完全に戻る」の部分です。意識が完全に戻っていなかったらそれは意識消失となります。

失神と意識消失では対応が変わってくるのでこの見極めはとても大事です。

では本題に入りましょう。

失神は大きく3つに分類

①心臓・血管系の失神

②起立性低血圧

③神経調節系の失神

以上の3つに分けて考えましょう。最も対応を急がなければならないのは心臓・血管系の失神です。なので、まずは心臓・血管系の失神を診断もしくは除外します。

次に、起立性低血圧と神経調節系の失神を考えていきます。

失神の鑑別

①心臓・血管系の失神は以下が鑑別にあげることができます。

不整脈、急性冠症候群、大動脈狭窄症、大動脈解離、腹部大動脈の破裂などがあります。鑑別をあげるとわかる通り対応を急がなければならない疾患が多いです。

次に、②起立性低血圧です。これの原因は脱水であったり、出血が原因となります。疑った場合はFAST、エコーでのICVのチェック、直腸診等を行います。③神経調節性の失神は、迷走神経反射や情動失神等があります。

②起立性低血圧の患者さんを帰すかの判断は難しいですが、帰すと判断した場合は立ち上がったときにふらつきがないか注意深く確認する必要があります。

今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!!


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