スーパーボールの可能性
おはようございます。
子供のおままごとって、不思議な配役が多くて、こちらの頭がなかなか追いつきません。「ママがパパで、パパが娘ちゃんで、娘ちゃんがママね」ってのは序の口で、「娘ちゃんがお姉ちゃんで、ママがお母さんね」ってときは、ママではなく“the お母さん”にならなければダメ出しの嵐。瞬時に役作りできる俳優さんて、すごいなー。いやいや、話の次元が違いますね。
さて、今日はスーパーボールについて。ご存知かしら?あの、めっちゃ跳ねる小さくて丸い色とりどりのゴム玉。あれって、スーパー跳ねるから、スーパーボールって言うんかな。
名前の由来はさておき。今年の夏、地域のお祭りで娘が定番の『スーパーボールすくい』に挑戦して、いま我が家にはスーパーボールが、たらふくある。
部屋の中で遊ぶと、まぁご想像のとおり、大変。あっちこっち飛んでいくわ、家具の隙間に入るわ、写真立てなんかをなぎ倒すわ。で、行き着いた先は、お風呂。すべって転ぶリスクはゼロではないけれど、湯船にブチ込んで浮かべれば、即席の屋台が出来上がる。
「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、スーパーボールすくいやりませんか」と娘が言い出せば、「やるやるー」とお客さん役に。だいたい、1回100円でやらせてくれる激安店、笑。
そのあと、スーパーボールをアイスのカップに入れて、デコレーションすれば、娘はアイス屋さんに変身。つづいて、少し離れたところにある小さなバケツに、湯船の中から投げ入れる玉入れ競技がはじまる。そして、いつも娘の勝ち。
さぁ、そろそろ出ましょうよとの合図で、娘はその日に一番好きなボールをひとつ手にとる。それが、娘のお守りになる。
シャンプーするとき、ほんのちょっとでも水が目に入るのを大げさに嫌がる娘。髪を流すときに、水が目に入らないように、ギュッとボールを握りしめなが、ギュッと目をつむる。お守り効果は絶大。
たかがスーパーボール、されどスーパーボール。時と場合に応じて、与えられた役割を文句も言わずに果たしてくれる。おままごとの配役に不服を申したてるわたしとは違う。その健気さを見習うべし。
お風呂嫌いの娘の髪を乾かしながら、『はぁ〜今日も無事にお風呂に入れるとこができた、わたしってば偉い!』なんて思う。けど、いや待てよ、それは私の功績ではなく、スーパーボールのおかげでは?
というわけで、今日から尊敬の念をこめて、呼び捨てではなく、スーパーボールさんと呼ばせていただきます(心の中で)。きっと、名前の由来は、スーパー跳ねるからじゃなく、子どもたちをスーパー楽しませるからでしょう(はてして、正解やいかに?)。