今まで生きてきたすべてをファッションで表現したい! alls/オールズ 代表 清田良さん
”かっこよさを兼ね備えたかわいさ” をコンセプトに独自ブランド alls/オールズの代表としてご活躍されている清田良さんにお話を伺いました。
プロフィール
出身地 神奈川県横浜市
経歴 幼少期より洋服に興味を持ち、衣生食の店舗販売に携わり、売り場作りやファッションコーディネートの提案など10年間勤める。セレクトショップを経営したいという想いから、2017年に自らのブランドallsを立ち上げ、公式オンラインストアをオープンさせる。
現在の職業および活動 現在も店舗販売に従事しながら、allsの運営として商品の企画、オンラインストア、百貨店ポップアップショップへの参加やイベント出店など。2019年5月には自宅の1室をアトリエショップとし、毎週金曜日のみオープンする" On A Friday"を開業。買うという事よりも、商品に触れて、対話することを大事に考え、寛ぎのある空間を目指している。
「かっこよさを兼ね備えたかわいさ」
記者 まず、alls(オールズ)とはどのようなブランドなんですか?
清田良さん(以下、敬称略) alls(オールズ)とは、all life styles の略なんですが、自分が今まで生きてきた人生の全てをファッションに置き換えて表現したいという思いで、2017年3月から個人で立ち上げているブランドです。
記者 ブランドのコンセプトは?
清田 シンプルなんだけど可愛らしさがさり気なくあるような「かっこよさを兼ね備えたかわいさ」をコンセプトにしています。
大人が着れるような素材にこだわっていて、昔からあるようなオーセンティックな形をモデルに、そこに今っぽさを取り入れています。
僕が大事にしているのは「男女のバランス」なんですよね。かっこよさが男性だとしたら、かわいさは女性です。なので基本的にはメンズでの展開ですが、最小サイズは女性にも着ていただけるような商品をいつも心がけています。
記者 allsの洋服を着てくれる(買ってくれる)人に対しての想いは?
清田 僕は洋服って気分が上がるものだと思っているんです。だからうちの洋服を着て、ただ単純に気持ちよくなっていただければ、それだけで嬉しいですね。
「洋服で表現したかった」
記者 ブランドを立ち上げたきっかけは?
清田 僕は洋服が大好きなので、セレクトショップをずっとやりたいと思っていたんですが、セレクトショップがその独自性を出すために必要なこととして、何が一番手っ取り早いかといったらオリジナル商品を出すことなんですね。だから今でも、いつかお店を出したいという気持ちはあるので、まず先にブランドをつくろうと思ったんです。
記者 なぜブランドをつくりたかったんですか?
清田 表現したかったんです。僕は20代のころ、ずっとバンドのボーカルをやっていたんですが、そのころは歌で表現をしていました。30代になり、これからは何で表現すればよいのかと考えたときにやっぱり洋服だなと思ったことがあったんです。僕は中学生くらいからずっと洋服が好きだったので、これしかないなと思いブランドをつくりました。
記者 中学生のころ洋服に興味を持ったきっかけは?
清田 中学っていつも制服じゃないですか。だから、たまに遠足とか野外教室のような制服以外の自由な服装でよいときにこだわりたい気持ちがあったんです。女の子にモテたいと思ったのが最初でしたけど、そこから洋服に興味を持ちだして、適当に選ぶのではなくちゃんと考えて、友達と洋服を買いに行ったり、そういったことが面白かったんです。
「縁がつなぐストーリー」
記者 まわりの人からはどんな人だと言われますか?
清田 僕は直感で生きているところがあって、理論派とは真逆のタイプなんですね。それと何か予期せぬことが起きたとしても、いつもどこかでは何とかなるだろうと思っていたり、これも全部運命だったんだと受け入れられるというか、心が広いということはよく言われますね。
記者 清田さんが大事にされている価値観は?
清田 出会う人とのご縁を大事にしています。たとえば、うちの妻との出会いにはすごく縁を感じています。
記者 どの辺りに感じるんですか?
清田 僕は好きなことをやっているので、見方によっては、そんなこと止めて普通に働けみたいに言われてもおかしくないんですが、妻はそれを応援してくれる。そういった人に出会えたことはすごく大きいことだと思うんです。
事業に関しても同じで、僕ひとりでは何もできませんし、いろんな人がいて成り立っていますからね。ご縁で繋がっていると思います。
記者 他にはありますか?
清田 もう一つは、ここ最近、ずっとアパレル不振と言われていて、ユニクロなどのファストファッションのブランドが上にいるじゃないですか。そこに行けば何でも揃っているようなお店が増えています。それ自体はすごいと思うんですが、僕はあんまりそういったお店は好きではなくて、個人でやられているセレクトショップの方が好きなんです。その人から買うといった感覚ですかね。だからオーダーとかも大好きなんですが、なんかこう、買うまでの過程というか、ストーリーがあると思うんです。たとえば同じシャツだったとしても、買うまでに探して探して探してやっと見つけたっていう服のほうが長く着るんですよね。僕も昔は古着屋さんに行って、Tシャツを全部みて探したりしましたけど、今はあんまりそういうのがないと思うんです。
記者 ストーリーを大事にされているんですね?
清田 はい。単に洋服を買うのではなくて、そこに関係する人とか色んな要素をぜんぶ含めて「買う」というストーリーがあると思います。そこに関係する人との出会いもご縁ですしね。
「セレクトショップをつくりたい」
記者 夢やビジョンを聴かせてください。
清田 先ほども話しましたが、やはり自分のお店をつくりたいと思っています。ゆったりとした土地で一人ひとりのお客さんを大事にしていきたいですね。僕は平穏が好きなので、やるならそういった感じで自分が見える範囲のなかでやりたいです。個人のお店ってそこが一番の魅力だと思うんですよね。
僕は鎌倉が大好きなので、鎌倉でやれたら一番だと思っています。でも鎌倉ってあんまり洋服を買いに行くところじゃないので売れなそうだなぁとは思いますけどね(笑)。でも理想は鎌倉でお店をやることです。大きくなくてよいので、知る人ぞ知るブランドでありたいと思っています。
記者 その夢が叶うとよいですね。応援しています。本日はありがとうございました。
清田良さんと alls(オールズ)に関する情報はこちら
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【編集後記】
今回、インタビューの記者を担当した、見並、稲垣、宮崎(カメラ)です。
インタビュー中は一つひとつの質問に丁寧にお答えいただき、とてもそのお人柄に触れることができました。すべてを受け入れられる器を持った清田さんだからこそできる“さりげなさ”が散りばめられたブランドの今後の展開が楽しみです。清田さん貴重なお話をありがとうございました。
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