【タイラーとクインシーのチャート情報】…11月5日付イマオトについて
火曜は米ビルボードによる最新の米およびグローバルのソングチャートの速報記事を、翻訳して紹介しています。そのため、通常よりも早い午前6時に公開しています。
さて、ブログエントリー公開後、タイラー・ザ・クリエイターのニューアルバム『Chromakopia』収録の14曲すべてが100位以内にエントリーしたことがアナウンスされています。
米ビルボードによるアルバムチャートはデジタルおよびフィジカルのアルバムセールス、単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)およびストリーミング(動画再生含む)のアルバム換算分(SEA)から成り、ロングヒットする作品はユニット数におけるSEAの割合が大きいのが特徴です。そしてSEAやTEAはソングチャートにも反映され、今回のような結果が生まれます。
タイラー・ザ・クリエイターはアルバムを月曜、つまり集計期間4日目にリリースしています(先行曲「Noid」も前の週の月曜にリリース)。タイラーがこの施策を採った理由は解りかねますが、仮に金曜リリースならば状況はもっと変わったかもしれません。
もうひとつ、ハロウィン(ハロウィーン)関連曲が50位以内に5曲再エントリーしたのも、最新11月9日付米ビルボードソングチャートにおける特徴です。
この中で最高位となる20位に入ったマイケル・ジャクソン「Thriller」はクインシー・ジョーンズによるプロデュース作品。クインシーは91歳で亡くなったことが昨日報じられたばかりであり、次週の音楽チャートでは追悼として関連曲が上昇することが見込まれます。
米ビルボードでは、クインシー・ジョーンズプロデュース作品によるヒット作品上位20曲を紹介。トップ10のうちマイケル・ジャクソン関連が8曲と大半を占める中、「Thriller」は週間最高4位、クインシー関連曲では19位となっています。ただストリーミング時代は季節を彩る曲が毎年上昇するゆえ、「Thriller」は数年後に関連曲チャートで上昇することも十分考えられます。