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部活をつくったら、「まちづくり部」という名前の居場所ができました
私が勤める、宮崎県都農町のまちづくり企画会社「株式会社イツノマ」では、中学生地域クラブ「まちづくり部」を運営しています。
イチ民間企業がなぜ中学生の地域クラブ、いわゆる「部活」をやっているのかはこちら参照。↓
【創部期】まちづくり部、さっそく行き詰まる
今年の4月でまちづくり部も3年目を迎え、来年には「まちづくり部」初めての卒業生が輩出されます。
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実はこの部活、創部当初からいろんなメディア・視察ラッシュ。
こどもたちもメディア・視察慣れしすぎて、「はいはい、また来ましたね。自己紹介、お先にどうぞ?」って顔します。笑
創部当初は、私たちが現場で行っている「まちづくり」を放課後ガッツリやっていくつもりでした。
以下、当初の私たちの下心。
「中学生たちとまちづくりの企画できるなんて、他にない部活!!めちゃくちゃ先進的で面白いじゃん!!あわよくば、中学生といっしょにまちづくりを乗っ取れるのでは!?」
ところがどっこい、
まちづくり部に入部してくれた子の全員、「まちづくり」なんて興味ないのです。笑
ずががががーーーーーーーん
さすがに焦りました。
だって、「まちづくり」部なんだもの。
まちづくりしないで、じゃあ何をするんですか、この部活。
創部1年目は、まちづくりでやりたいことの案だしをしてみたり、町内事業者の方に提案をしようとしてみたり。
だけど、全然興味をお持ちでないご様子。笑
そればかりか、何をやるか決まっていない部活。ただでさえ遊び放題、ゲームし放題。
なんだかこちらも腹が立ってきて、「ちゃんとやろうよ!!!」と言ってしまったこともしばしば。
「もっとテーマややるべきことを明確化するべきなのではないか。」
「ちゃんと大人がレールを引かないといけないのではないか。」
「もっとこどもたちがワクワクするような情報をインプットしてあげるべきではないのか。」
社内で何度も会議をしました。
その結果、気づいたことがあります。
できたのは「まちづくり」という名目の居場所
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わたしたちが「まちづくり」という名目に乗せたいだけで、部員に目を向けられていなかったことに気がついたのです。
まちづくり部に来る子達の動機は
協力する感じがよかった
先輩がいなかったから入部した
部活に入っていないのにテストの点が悪いと怒られるから
友達がいるから
こんな感じ。笑
そりゃそうだよな、私だって中学生のときに「まちづくりしたい!」なんて思わなかったもの。
そんなことよりも、
「だりぃ〜〜〜〜、帰りたい〜〜〜」って言いながらもなんだかんだ部活に来て、宿題していたり、部員や大学生インターンと談笑したり、ときには悩みを打ち明けたり、自前カラオケしたり。
そんな「自由でいれる場所」になっていることをもっと大事にしようと考えています。
「自由である」ために駄菓子屋をはじめた
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いろんな見解があるとは思いますが、あくまで私の見解として「自由」というのは、「自由を成り立たせるためのお金」があってこそ実現するものだと思っています。
こどもたちのために
「やらせてあげる」
「お金を出してあげる」
これもとても素敵なこと。
けれど、私たちイツノマが目指しているのは
「自分で稼いで、雇われない生き方の選択肢」を提示すること。
そういった人が増えることがまちづくりにもつながると考えています。
稼ぎ方は何でもいい。
農業でもいい。YoutubeやSNSでもいい。駄菓子でもいい。
自分で食べていけるだけのお金の稼ぐことのハードルを下げたい。
そんな想いで駄菓子屋を一緒にオープンさせることにしました。
中学生たちの目標は、お金を稼ぐことなんかじゃありません。
私たちの運営するホステル「HOSTEL ALA」で合宿がしたい!
そのために必要な資金を稼ぐための駄菓子屋なのです。
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やるからには、おままごとで1回きりで終わらせない。
毎週水曜日と金曜日にオープンしています。
最近一番嬉しかったこと
つい先日、
「まちづくり部でよかったところはどこなの?」
と部員に聞いてみました。
その内容がとても嬉しかったので記しておきます。
個性の強い部員がいるところ
縛られないところ
色んな人と会えること(イツノマに遊びに来てくれたお客さんをほぼ会わせている笑)
お金を稼げるところ
最初は協力する感じかと思ったけど、入ってみたら経済だった!
やっててよかったなあ、と思えた瞬間でした。
まだまだ、まちづくり部は道半ばです。
駄菓子屋もまだまだ目標金額には達していません。
これからもっともっとレベルアップしていく予定です。
まちづくり部に乞うご期待!