LINE 6 POD GO 個人的レビューの様なもの(結構辛口)
今回は…
LINE 6 POD GOをようやく入手したので、レビューというか、PCなどと連携せずにエフェクター単体として使った時、個人的に良かった所、気になった所をそれぞれ3つ挙げていきます。
1から書いていると流石に長くなるので。
では良かった点から。
•各モデリングのチョイスがワザあり。
アンプモデリングだけとっても、定番所のFenderやMarshall,VOXなど。そこに加えて÷13やDr.Zなどのオッと思わせるモデリングもあります。
エフェクターもケンタウルスやマエストロのフェイザーなど、中々入手困難なペダルのモデリングもあったりします。モデリング=似て非なるものとは言え、それぞれのキャラを知るという意味では良いと思います。
そこから興味持ってオリジナルを調べるのも面白いと思います。色んな意味で中々大変ですが。
•本体が比較的小型で軽い。
参考程度にBOSSコンとMXRサイズの物で比較してみました。やっぱりマルチエフェクターってデカくて重い物が大多数なのですが、このサイズなら持ち運びは容易ですね。
本体裏側の画像ですが、取っ手が付いてますね。
本体重量も2.35kgという事で軽めな部類では無いかと。以前使っていたBOSS GT-100が確か4.8kgなので本当に楽ですね。物理的な取り回しやすさはやはり魅力です。
•初期プリセットでも充分過ぎる、しかもベースもOK
起動させてすぐに表示される4つのプリセットがあるのですが、変に自分でプリセット組む必要がない、というのは言い過ぎかもしれませんが、素直に出音が良いんです。
ここは後述する気になる点の一つにも関わるのですが、そこから自分が使いたいエフェクトを組み込んでいくのが最初は良いかもしれませんね。バイパスした音は個人で好き嫌いはあるとは思いますが、私としては好感が持てました。
あと、ベースでも使用可能。もちろんベースアンプのモデリングもギターアンプ程ではありませんが入ってます。
なので一部の人はウケるかもしれませんが、ベースアンプでギターを鳴らす(または逆)なんて荒技も可能です。
では気になった点を挙げていきましょう。
•比較的操作が分かりづらい。
コレはマルチエフェクターだから仕方ないとは思うのですが、ちょっと説明不足な点が否めないかな。各ノブがどこでどうなるかが直感的に分かりづらいんですね。
メインディスプレイ下の5つのノブはともかく、メインの操作を担うであろうディスプレイ右側の2つのノブやボタンがそれぞれ何を操作させるのが初見では分かりづらいと思いました。
あと、EXPペダルにエフェクトのパラメーターをアサインする時もやりづらい点があったかな。
私の場合、ペダルベンドを多用するのでワーミーのモデリングをペダルにアサインする際に少し手間取りましたね。正直最初からペダルベンドをつけて欲しかったのが本音です。(ワウとボリュームペダルはアサインされてます。)
•自由にエフェクトを配置できる枠が少ない。
ユーザーが自由にエフェクトを配置できる枠、ブロックと呼ばれる所が4つなのですが、私からしたら少ないですね。特にシューゲイザー系のサウンドを作る場合、あと一つ二つは欲しいかなぁと思いましたね。先述した通り、私はペダルベンドを必ず各プリセットに組み込むのでそこに他の歪みや空間系とかアサインしてたらもうパンパンになってしまうのです。なので凝った音作りをしたいって方には正直オススメしづらいです。
•各プリセットを切り替えた時の音切れが酷い。
私は自宅でしか使用してませんが、コレはステージでやる人間からしたらもうストレスでしか無いです。ある程度は仕方ないかなとは思いますが。
これを解消するのがこの製品のウリであるスナップショットなんでしょうけど、正直「痒いところに一歩届かない」というのが本音です。
スナップショットを使用した場合、「そのプリセットで使用してるエフェクトのパラメーターを切り替えたりON/OFFを切り替える事が出来る」ので別のエフェクターを引っ張ってきたりモデリングアンプを切り替える事が出来ない。だから必然的に別のプリセットを組む必要がある。しかし、プリセットの切り替えは音切れが〜
ジレンマですね。まぁ各プリセットのスイッチングを工夫するしかないかな。
総評として、価格含めこれ一台でなんでも出来るオールインワンモデルではなく色々惜しいマルチエフェクターですね。サイズと重量が増しますが、価格と手軽さなどでいうなら、正直私はBOSS GT-100をオススメします。ただ、シンプルで取り回しがいいマルチエフェクターをお探しの方には選択肢の一つになるのではないかなと。
気になる点が目立つレビューになってしまった感がありますが、やっぱり収録されてるモデリングにニヤリとする物が多いのでコレだけでも買った甲斐はあるかと思ってます。操作も慣れれば結構早く出来ますし、ギターサウンドをスケッチするにはかなりいいマルチエフェクターです。
それと個人的に出音が好みなので。
それに今回は箱から出してすぐ使った場合なので、PCと連動させればまた話は変わってきますし。(ファームウェアのアプデなんかもPCで出来ます)
予算に少し余裕がある場合、シンプルなんだけど小型で、かつ少しだけ踏み込んだマルチエフェクターが欲しいと言う方は是非チェックしてみてください。
マルチエフェクターのレビューって、凄く大変ですね…