僕と契約して振り穴おじさんになってよ(3)――右舟囲いを語る(5)
さて、前回ちょっと脇道に逸れて急戦の話をしましたが、今回は振り飛車穴熊編の最終回となります。前回までは主に手順や判断基準の話で「振り飛車穴熊に組む」というところまで話して終わらせていましたが、今回はその振り飛車穴熊のバリエーションについて話していきます。
振り角囲いのバリエーションについて書く前に、大駒による攻めについていくつか書きましょう。というのも、特に対抗形の将棋においてはお互いの囲い同士が向き合うことになるので、攻め方次第で攻め駒と囲いが干渉してきてしまうからです。