聞いてみなければ分からない
放送を行うに辺り、Qシートと呼ばれるモノが存在する。
それは、番組の構成が時間ごとに作成された設計図のようなものだ。
例えば、スタジオのキャスター1人のカメラで始まり、その後VTRに乗って、その後キャスター2人のカメラに降りる。
その際再撮といわれるキャスターの後ろのモニターに別のVTRを流す。
そのVTRの時間は○分○秒で、スタジオ部分の持ち時間は、およそ○秒である。
それから○分間のCMへ行く。
CM明けのスタジオでは、キャスター2人立ちの間にはモニターがあり、一人のキャスターがモニターを棒で指す。
これらの事を図と数字で表したモノ。
それがQシートと呼ばれるもの。
それをSUB(サブ)と呼ばれる副調整室にいるスタッフ、音声担当のミキサーさん、映像担当のスイッチャーさん、字幕出しのタイトルさん、VTRの係、タイムキーパーのTKさん、音効さん、統括するオペディーといわれるディレクターさんみんなで番組の作りを共有する。
私は分かりやすくを一番のモットーにして大きく書き出す。イラストを入れたりしながら。
それでも書いてあることをあまりにも聞かれるので、実は正直うるさいなぁと思っている。
書いてあるだろうと。
で、あまりにも聞かれるので、少し腹も立ち技術担当の人と、どうして分からないのか、書いてあるのにと話をした。
すると意外な返事が帰って来た。
要は私の担当しているニュース部分は、情報生番組の間に挿入されており、生番組の前後でとてもそのQシートをしっかりと見る余裕が無いとのことだった。
であればの仕方の無いことかもしれない。
と納得したし、腹を立てるのもおかしな話だと思った。
ただ、であれば私が必死こいて書いているコレは?いるわけ?
…少し虚しくなった。
でも、放送を統括しているオペレートディレクターは、少なくともそれを素にしているので、必要だと…言ってくれた。
ありがとう。
コノQシートなるものに追われる毎日である故に、無駄にされていないのであればどうにか浮かばれるかな。
話してみないと分からないもので。分からないことはたくさんあるので、腹を立てずに何でも話してみようと、反省した。
その上で何か良い解決案を出すことが出来れば、それは良い仕事に繋がるだろう。
明日へ繋がる仕事をしよう。
今日は、キャスターも少し疲れていたのか、今ひとつ噛み合えず、書いていたものが見えなかった部分があったりキャスターのサインが分からなかったりしたけど …
今日も素敵な私たち
読んでいただきありがとうございます❤️
2021.10.5
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