起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男 - 感想・引用
今回の記事は、現在株式時価総額国内10位まで成長したベンチャー企業リクルートを創業した江副浩正さんの伝記です。江副さんがどのような考えで起業に至り、どのように会社を成長させた来たのかが読める興味深い一冊です。
この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。
感想
本のタイトルにある通り、天才そのものだというのが本を読んでの感想。
自分には才能がない、カリスマ性がないと認識しながらも、優秀な人を惹きつけ続け、10兆円を超える企業にまでなった。
採用狂と言われるだけ会って、その手腕は優れていたし、実際に優秀な人が集まり続けていた。
また、リーダーシップも強力で、方向性をダイレクトに変えている。
未来を見通す力が非常に高い。この先見性はどこから来ているのか?
リクルートが情報会社そのものだけど、情報通信の未来に関する情報源というのはどこだったのだろうか?
そして、その先見性に基づく、決断力もすごい。
一石二鳥、一石三鳥の考え方は好き。合理性の権化でもある。
優秀な人間は、一つのSolutionで複数のProblemを同時に解決すると言われているが、まさにその権化のような存在だと思った。
リクルート事件は残念だったけど、「法律に触れなければ何をしてもよい」という考え方の人が結局は辿る運命なのだろうなと思った。
一方で、イノベーションはならず者や薄い倫理観の天才が起こしていくものでもあるから、ここの解釈は難しい。
個人的には、倫理観をもって、芯や根幹、達成したいビジョン、動機が倫理的・道徳的なものであるべきだと思う。
稲盛さんが江副さんのことを見抜いて、第二電電に入れなかったのはgood jobだと思う。
やはり上の世代・先輩が周りにいるという状況がいかに貴重かと感じた。
ネットワークを紹介する、ビジネス的なアドバイスをするということも非常に大事だが、哲学を説いてくれる人というのは非常に重要。
人生は自分の哲学で決まる、自分の行きたい方向に進んでいく。
リクルート事件がなく、リクルートが日本の情報革命を牽引していく未来が見たかった。
日本の風土も良くなかったし、江副さん本人の哲学もよろしくなかった。
リクルートは平成の会社という印象だったが、結構歴史のある昭和の会社なのだなと。
社員に圧倒的な当事者意識を持たせるというのがうまい。リクルートの強みはここだと思う。
引用
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