【問題解決のパターン13】逆にして解決する(前編)
今までの方法で「うまくいかなかった」ときは、思い切って逆の方法を行うことで「うまくいく」ことがあります。
そんな逆転の発想を与えてくれるのが「発明原理13 逆発想」です。
発明原理13 逆発想
次の図は、「発明原理13 逆発想」のイメージ図です。
逆発想では、問題を解決するときに「従来や通常の逆(反対)を行う」ことを考えます。
今までの方法で「うまくいかなかった」場合には、思い切って逆の方法を行うことで「うまくいく」ことがあります。
「発明原理13 逆発想」のサブ原理は次のようになります。
サブ原理A: 従来/通常の反対を行う
サブ原理B:固定→可動にする
サブ原理C:可動→固定にする
サブ原理D:上下を逆にする
今回の前編では、サブ原理Aについて解説します。
サブ原理A: 従来/通常の反対を行う
仕事や勉強では「あれもこれもしないといけない」という時がありますよね。
でも「あれもこれも」と全てに対応していると、時間が足りなくなります。
こんな時は、サブ原理A「 従来/通常の反対を行う」が有効です。
考え方を、次のように反対に変えます。
することを決める → しないことを決める
「しなければならない」(と思っている)ことに優先順位をつけます。
優先順位の低いことは、当面はしないことに決めると、やるべきことがスッキリしてきます。
そうすると、優先順位の高いこと(やるべきこと)に集中することができます。
それで優先順位の高いことが早く片付けば、時間に余裕ができます。
その余裕の時間で「優先順位の低いことに対応」すれば、ストレスが少なくて済みます。
「することを決める → しないことを決める」は、サブ原理A「 従来/通常の反対を行う」の効果的な例ですね。
サブ原理Aの適用例は以上です。
次回はサブ原理B~Dを解説します。
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参考文献
Darrell Mann 『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「第10章 問題解決ツール-技術的矛盾/発明原理」
Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「付録 B.発明原理」
高木芳徳『トリーズ(TRIZ)の発明原理 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考』の「第2部 40の発明原理」