耕さない田んぼの田植え!(2023年4月29日)
こんにちは、Keiです。佐倉で有志でやっている「実践!耕さない田んぼ」(以下、「実践田んぼ」)ですが、今回はメインイベント、「田植え」をメンバー5人全員集合してやってきました!やったことは以下です。
1. 田んぼの状態の観察
田植えの前にまず、「どんな生き物がいるかな?」「去年と比べて変化はあるかな?」など、田んぼの状態を観察しました。
田んぼの様子はこんな感じでした。中に結構雑草が生えていますね。水生雑草の一種であるガマです。
ちなみに、去年はこんな感じでした。ちょっと画像が粗いですが、ガマがより広範囲に生えていました。
「耕さない田んぼ」では、雑草を抑えること、イトミミズやカエルなどの生態系を呼び込んで自然の肥料を蓄えることを意図して、1〜2月頃の早い段階で水を張ります。ただ、水生雑草については出芽の条件が揃ってしまうと生えてしまうのですね。
去年は沼地から田んぼに開墾した1年目だったため、ガマの数が多かったのですが、去年ある程度田んぼとして整備できたこと、今年2月の作業のときに水を張ったことから、ガマが少なく済んだと思われます。少しずつですが、着実に耕さない田んぼへと近づいているのではないでしょうか。
おたまじゃくしもたくさんいました!他には、写真に残せていませんがクモ、バッタ、トンボなどもいました。
2. 田んぼの中の雑草取り
ガマが生えた状態のままにしてしまうと、ガマに栄養素が取られてしまいイネの成長が芳しくないことを去年の実践から学んでいたため、ガマを抜く作業をしました。
ガマは高さは30-50cm程度ですが、根が強く田んぼに張っていて、根から引き抜くのにかなり力が必要でした。
3. 畦の草刈り
畦が雑草でぼうぼうになっていたので、草刈り機で草刈りを行いました。
4. 田んぼの水を少し抜く(田植えの事前準備として)
「実践田んぼ」は、沼地から田んぼに開墾した関係でまだぬかるみが強い場所があり、水を張った状態だと田植えがしづらいため、少し水を抜いた状態でやることにしました。
5. いよいよ田植え!
田植えは、3月に種まきをした苗を田んぼに浸していたものを植えました。手順としては大体こんな感じ。
苗箱の苗から、3,4本一束にしたセットをつくる
田んぼに親指で穴を空ける
1の苗を穴の中に入れる
手を握るようにギュッとして苗を田んぼの土に固定する
1の作業と、2〜4の作業を分担すると(苗の束をつくる人と、田植えをする人で分業する)、効率良く進められました。
また、効率的に田植えをする工夫として、丸谷さんが田植え紐に等間隔に印をつけたものを持ってきてくださいました。去年は苗箱を持ちながら、苗箱の幅3等分くらいの幅で植えていったのですが、目分量でどうしても等間隔にならずズレてしまっていました。田植え紐を田んぼに渡して作業すると、比較的等間隔に、スペースを無駄にせずに苗を植えることができました!
やってみて気づいたことなど
とにかく嬉しかったのは、田んぼの土が硬くなってきていたことです!耕さない田んぼでは、強い苗を固い田んぼの土に根付かせることで、肥料や除草をしなくてもイネを元気に強く育てることを指向します。去年は沼地からの開墾でぐずぐずの状態でしたが、それが少しずつ硬くなってきていることで、耕さない田んぼの環境が少しずつですが着実に整ってきていることを実感できました。
次回
耕さない田んぼは、作業が比較的発生するのは田植えまでで、田植えが終わってしまうと、稲刈りまでは畦の草刈りくらいしかすることがありません。
次回はイネの育ち具合や田んぼの環境の観察と、畦の草刈りをしつつ、暑気払いの日程調整でもする感じでしょうかw
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