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チームなんて、って思ってた。

これは、阿部広太郎さん主宰の「企画でメシを食っていく2023」、企画メシ2023についてのnoteです。
ジャーナルライティングとして、講義で感じたこと、考えたことをここに書き留めます。

第3回の今回は、チームの企画。
第2回の終了時に発表されたチームメンバーと約1ヶ月かけて、一つの企画を企画書にしていく。課題は、「2023年。せっかくだから何か1つ企画する。」。ざっくり、本当にざっくりとした課題だった。イベントでも作品でもなんでもいい。何をどうしたらいいんだろう、本当にそう思った。

昔から、チームが苦手だった。

そもそも、チームというものが苦手だった。学生時代のグループワーク、部活動、スポーツ。何かとまとわりついてくるチーム。チームは、一つの物事に対して共通の目的を持って協力しながら進んでいく。それぞれがそれぞれの役割を発揮させながら、一つの目的を達成しようとする。チームワーク、とてもよく聞く、よい響き。

けど、私はこのチームというのが苦手だった。声が大きい人、感情を全て表に出す人、締切直前に掻き乱すタイプの人、さまざまな人に囲まれてきたからだろうか。会社ではチームで物事を進めていくものの、チームスポーツもやったことがない私はチームというものにいまいち好感が持てなかった。

だから、今回の企画の課題に正直私は苦笑いしていた。

自分を引き出してくれたのは、チームだった。

苦笑いとともにスタートしたチームの企画。
チームでの打合せをしていく中で「みんな何が得意ですか?」と聞かれた。私はすぐ答えられなかった。文章にも、企画書作成も自信がない、得意だと思えなかった。2年半広告会社勤めてるのに情けないなと思った。打合せの後、zoomを切った部屋で少し1人で悔しくて泣いた。

何回目かの打合せのとき、「考え抜いた自分の120%を出そう」と思った。社会人になって2年目の時に思った「私が120%出して良くなるものがあるなら、出さないのはただの惰性」が頭をよぎった。疲れ切った頭で絞り出した追加の1案と、企画に込めた想いの文章。言葉が好きなら、言葉も120%で。得意だとは1ミリも思っていないけど、それでも言葉が好きだし、なによりも一緒に推敲できるチームメンバーがいた。いつもと違うことだった。
メンバーに作成した言葉を見せたとき、「けいさんは、みんなの想いを言葉にしていくのが上手なんですね」と言われた。嬉しかったし、なによりも驚いた。はじめて、「あ、得意なんだ。」と気がついた瞬間だった。

考えてみれば、「そう!言いたかったことはそれ!」と自分の言語化が生きていると思う場面はあった。私の得意はきっとこれだった。
第3回の講義当日、阿部さんは「自分のポジションを見つける」と仰っていた。きっと、私の場合は見つけてくれたのはチームメンバーで、自分の得意を引き出してくれたのも紛れもないチームメンバーだったのだと思う。

自分の真剣を差し出す。

これは、講義の中で阿部さんが仰っていた言葉。私はこの言葉を聞いたとき、「真剣、か」と画面越しに呟いてしまった。

真剣と似た言葉に、本気がある。
本気はまじめな気持ちのことを指す一方、真剣はまじめに取り組む様を指す。つまり、本気は目に見えないが、真剣は目に見える。

だからこそ、「自分の真剣を差し出す」は口だけではだめなのだろう。いくら「これ絶対に成功させようね!」と言葉にしてもそれは気持ちでしかない。「自分の真剣を差し出す」には、考え抜いて考え抜いて、それを何かしらの形にして、目に見えるものとして相手に差し出す。だから、きっと難しい。難しいが、きっとそこには本気以上の熱量と重みがある。

そうか、原動力は約束だったんだ。

約束エネルギー。
企画生による質疑応答の中で、企画書の完成がピークになってしまう「企画書マジック」がある中でそれでもやり切るにはどうしたらいいのかといった質問の回答として話されていた。
「やりたいよね」と話していただけのものを約束にする。約束だから、頑張ろうと思える。

私はこの話を聞いたときに思わず泣いてしまった。気がついたときには、涙を拭うためにカメラをオフにしていた。

冒頭に書いた通り、私はチームが苦手だった。なんなら苦手というのは優しい言い方で、嫌いですらあったかもしれない。それでも、今回頑張りたかったのは、約束があったからだ。自分の物語を作りたくて企画メシに飛び込もうと決めたときの自分との約束、そしてチームで動き始めたときに「メンバーを信じる」と決めた自分との約束。相手は自分だし、小さな約束だけど、私にとっては大きな力だった。

約束エネルギーの話は、きっとチームの企画に限った話じゃない。私がなんだかんだ仕事がしんどくても頑張れているのは、「ぜっきーが関わった広告が見れるかもって、おもしれーじゃん!」と言ってくれた先輩に対して勝手にした約束があるからだ。

振り返ってみれば私の原動力は、大小様々な約束ばかりだったのかもしれない。であれば、それに気がつかされた今、それを利用しない手はないなと思った。
私はこれからたくさんの約束をしていく。すぐにやりきれないものもあると思う。今回の企画も、これからの企ても、それでも小さな約束でも私は守っていきたい。

チームだからこそ、描ける絵がある

今回の課題と講義を通して、チームっていろんな絵が描けるってことなんだと気がついた。
チームになると様々な人がいる。様々なバックグラウンド、得意不得意、性格。それはまるで、それぞれがいろんな画材を持っていて、表現方法を持っていて、いろんな色を持っているようだった。

そして、そう考えてみると、課題に取り組む前よりチームっていいなと思えた。前より、チームというものが好きだなと思えた。


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第3回目の企画メシ。
ジャーナルライティングを書く手が止まらず、「こんなに書く!?」と焦りつつ、noteを分けるかも迷いました。
本文でも書いた通りチームというものが苦手な私でしたが、今回を通してチームっていいなとはじめて思えて、きっと明日からの仕事は先週より楽しく思えるんだろうなと、少し向こう側が輝いて見えています。
チームの企画に対する阿部さんの講評を受け止めつつ、次に活かせるところも仕事に活かせるところもたくさんあって、すごく悔しかったです。
今がきっと、成長痛。
最終回まで駆け抜けたいです。

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