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第3話 禁断の夜
一週間が過ぎ、私と先輩との間には、互いの意識が交錯する緊張感が漂っていたある日、仕事後に私たちはまた偶然にも同じ居酒屋で出会った。
先輩は一人で飲んでいたが、私が近づくと彼の表情が和らいだ。
彼の目には、以前の秘密が映し出されていることは明らかだった。
「また会えて嬉しいです」
と私は言い、先輩の隣に座った。
二人で飲むお酒は、いつもと違う味わいがあった。
互いの心の距離がどんどん近づいている感覚。
そして、私たちは今夜、禁断の扉を開くことになるとは知らずにいた。
時は進み、私たちは居酒屋を出た。
夜の街は静かで、少し冷たい風が吹いていた。
先輩は私に、
「どこか、もっと落ち着ける場所に行かない?」
と提案してきた。
私は頷き、彼と共に歩き出した。
私たちが辿り着いたのは、静かなビルの裏手にある、隠れ家のようなカフェだった。
そこは、他の人にはほとんど知られていない、秘密の場所だった。
カフェに入ると、店内は暗く、キャンドルの灯りが揺れ、雰囲気を作り出していた。
私たちは隅の席に座り、静かに話し始めた。
先輩の話し方、仕草、すべてが私を惹きつけていた。
そして、私は勇気を出して
「先輩がMだってことが、私にとっては本当に新鮮で、興奮するんです」
と私は正直に話した。
先輩はその言葉に反応し、
「それは嬉しいな」
と応える。
私たちはそこで初めて、互いの性癖について深く話すことになった。
私は先輩のMとしての欲望を知るにつれ、自分のSとしての欲望が膨らむのを感じた。
「私、先輩を支配してみたいんです」
と、私は再び彼に囁いた。
私たちはカフェを出て、夜の街を歩きながら、互いの欲望を探るような会話を続けた。
そして、私たちは彼の単身赴任用のマンションへ向かうことにした。
道中、私の心は早鐘を打つように高鳴り、先輩と一線を越える緊張感に包まれていた。
先輩のマンションに着くと、部屋は整頓されていて、落ち着いた雰囲気。
私たちはソファに座り、ワインを飲みながら話を続けたが、その緊張感は次第に切迫感へと変わっていった。
私は先輩の手を取り、彼の目を見つめながらこう言った。
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これモチベーションに頑張る。