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ここからスタート、ハウスクリーニングから始めませんか?

片づけられない彼女から相談を受け、5ヶ月が過ぎた。
いよいよ、転居先への訪問コンサル。

周りは田んぼが広がる住宅地に、その団地は位置していた。玄関には、届いた荷物が無造作に置かれていた。対照的に寝室には、お気に入りのベッドフレームが組み立てられ、照明のシャンデリアが眩しく点灯されていた。違和感を覚える私に、彼女による家全体の間取り説明が始まった。キッチンダイニングには、10年分の郵便物が仕分けられず放置され、開封された後の段ボールやビニールがそのまま。埃やカメムシの干からびたものが数十匹落ちていた。私や私の周りにいる人ならここをハウスクリーニングしなきゃと最初に考えるはず。でも彼女の優先順位にハウスクリーニングという選択肢はなかった。私がまず掃除から始める?という声掛けに全く反応なく、間取り説明が続いた。

その後も掃除という言葉は彼女の口から一度も出なかった。古い団地は窓に隙間ができ、台風時には水が入り込む。ここからカメムシも入ってくるらしい。床や角部屋の天井は雨水が染み込み、黒カビが広がる。物をここに収納しないから問題ないという。

使用されていない水回りのお風呂の壁や床もカビ、扉にはウロコ状の水アカがびっしり。トイレ、洗面所も10年間クリーニングされていない。言葉を失うという数少ない体験をしながら再度、恐る恐る掃除道具はある?と聞いてみた。

「今じゃない。」とだけ返された。

とりあえず、彼女のやりたい壁や巾木のペンキぬり、カーテン選びの相談を聞くのがやっと。片づけより自分のアイディア優先はいつも変わらない。
私は質問をやめていた。

お風呂清掃用の強力なカビ取り薬剤の話になった頃には、業者に頼んで家全体のハウスクリーニングと窓の隙間修理、天井の雨漏り、カビ防止の対策をしないまま人が住んで良いものなのか、片づけの前のハウスクリーニングをどう提案するのか?
言葉選びに頭はフル回転だった。

彼女への提案
・ハウスクリーニング
・郵便物/DM 処分
・窓の隙間の補修工事

衛生的な家に、自分で厳選したものを持ち込んで、
ものをため込まない生活をここから提案していく。
ようやく始動。




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ケティ@片付けパーソナルトレーナー
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