【電気工事チャンネル】現場入りたての初心者に向けて、心掛けてほしいこと
電気工事に関する専門知識ついて発信しています。
現場をやっていると新入社員や協力業者さんの若者、転職して電気屋を始めた方など現場経験の無い方が入ってきます。
その方々に向けて、伝えたいことがあるので書いていこうと思います。
■現場は運動場じゃない走るな!
まずやりがちなのは、走るです。真面目な方ほどやりがちです。現場での必死感、一生懸命感から出てしまうのは分かりますが、絶対に走らないこと。
転倒して怪我される方が困るからです。現場内は段差や資材が多く安全通路も日々変わります。他の作業員が重量物や長尺物を運搬していることもあります。ただ躓いて転んだだけでも骨折などの大怪我につながることもあり、本人が痛い思いをするだけでなく、同じ現場の作業員全員へ周知し安全対策を施し、客先や社内への報告書作成などの仕事も増えてしまいます。
移動時間の数秒短縮するだけのリスクとして大きすぎます。安全が最優先なので絶対に走らないこと。
■少しでも手が空いたら掃除と片付けをしろ!
腕のいい職人さんも現場経験の浅い新入社員も掃除と片付けの速度、精度そんなに変わりません。だからこそ率先してやることで先輩の作業時間が増えて現場がうまくいきます。そして、ただやるだけじゃだめです!材料・工具を憶えるチャンスです!片付けしながら分からない材料や工具について聞いてみましょう。「これどうやって使うんですか」とか「どんな時つかうんですか」と聞けば絶対に教えてくれます。
■理由を考えろ!
現場入りたてのころは、教えてくれて言われたことをやるだけ。みたいなことが続きます。そこで、なにも考えなければ成長はないです。
なんのための物なのかを考えるだけで
「加工してと言われたけど寸法違うんじゃないか」「もっと本数必要なのかな」「加工終わった物をどこへ運べばいいか」などなど
間違いを発見できたり次の作業に繋がる行動ができるようになります。
気が付いたら勝手にやってOKです。間違っていた時は、怒られるかもしれませんが、考えて行動を繰り返せば必ず正解にたどり着けます。
■材料を頼め!(少しレベルアップ)
2・3年目くらいになったら材料を頼ませてもらえるように言ってみましょう。
材料を頼むことで自然とカタログを見るようになりますし、自分で頼んで受け取るという行為が早く材料を憶えるコツです。
材料が無い、足りないということが現場の作業効率に関係してきます。
ということは、現場の利益にも影響を与えるということです。
とても重要なポジションに就くことで、日々の意識が変わります。
さらに余裕がある方は、値段も気にしてみましょう。意外と高い物多いです。電話口で20・30万円の買い物をしているなんてこともあります。
■1人工(にんく)を憶えろ!(少しレベルアップ)
1人工というのは、1人の作業員が1日でこなせる仕事量です。なぜこの1人工が大切かというと、現場には工程表という作業の予定表があります。そこには、この作業はいつまでに終わらせなければいけないという期限があり、次の他職の作業が控えています。
その作業がどのくらいで終わるのか。が分からないと調整のしようがありません。聞き入ってもらえません。いつ終わるか分からない=工程上無視
みたいなことになりかねません。こうならないように人員を増員したり残業したりして工程通り行くよう努力するのです。
1人工はどれくらいか。は感覚や経験に近いです。見積もり時の積算では材料に工量という単位を付けて100工量=1人工として計算はできますが、実際現場の作業条件によっても変わってきます。
いろいろな職人さんと会う中で平均的な1人工を憶えてほしいです。そして自分がその1人工をこなせるようになること。これができれば半人前です。笑
さあ早く一人前になってたくさん稼ぎましょう。
記事を読んで頂きありがとうございました。
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