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雪…素敵と理不尽と

雪は自然の魔法。初雪降るとなんか嬉しくなるね。
ちらちらと空からランダムに落ちてくる雪は、見とれてしまい飽きないのが不思議。純白の色、神秘的な結晶の形…ロマンチックで魅力的です。雪がきれいなふわふわの状態なのは、街中や里ではそんなに長い期間じゃない。夜中に積雪が止み冷えきって晴れると、固い白い固まりになってしまう。日光で溶けていく道端の雪は、車の排気ガスで汚くなっていくし。美しい時期は短い、はかない。それも、いい。
私は、雪国育ちってほどではないけれど、そこそこ雪が降る地域に生まれ育ったので、雪の大変さはわかる。やはり雪がない生活は有難い。冬になると、雪由来の労力や精神的疲労の大きさに、場所によって違いがありすぎる。
とはいえ、そう強く思うようになったのは大人になってからのこと。
子供は、雪が降ったらどうやって遊ぼう、という気持ちでいっぱいだし、寒いのが辛いって気持ちは、大人になってからの方が断然強くなった。畳水練ならぬ雪水練、田舎育ちの子供はみんなやったことあるかと思う。
何日も降り続くと屋根の雪下ろしが必要とか、電車が大雪で遅れたり止まったりするかも、とか…そういう心配、子供はすることないしね。除雪作業や大雪でも出勤しなきゃいけないない年齢になってから、なんだかなーと苦労が身に染みる。そして、雪が降らない地域で暮らす人々の無関心さにもやもや…。
どんなに雪が魅力的でも、雪が多く降る場所で暮らすのは、生活のハンデが大きすぎると思う。雪の量に応じて、個人にも雪国手当があっていい。
もし、太平洋側に雪が多く降るように気候変動したら…と想像します。特に、“受験が1月~3月上旬に集中することの理不尽さ”がわかるんじゃないか。きっと首都圏で、“冬を受験期にするんじゃない”という世論が大きくなるはず。
学期始まりが、なぜいつまでも4月なのか私にはわかりません。マイノリティーは我慢させられるんだなーと考えてしまう。学期始まりが変わり春受験になったら、雪が多い地域の受験生や先生、その他いろんな関係者のストレスが軽減するのに。
国が決めたら何でもすぐ動く…それは、2020年3月、政府発表から数日で全国一斉に学校登校禁止が実施されたことで確信しました。政府の上層部が決めたら一気にGO!何か、きっかけになればなあ…。
40年前の受験期、厚手のダッフルコートと長靴で東京に来た。新幹線降りたら、ピカピカの快晴。乾燥した空気の中、場違いな格好に恥ずかしくなったことを思い出すのです。

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