昔5万円ほどキャッシング繰り返していただけなんだけどねえ、の怖さ
Tverよく使ってます。
以前よりCMが短めになったと感じるのは気のせい? こんな有り難いサービス、少々CM入るのは仕方ないこと、当然だよね、とは思っているんですが。
過払い金のCMが怖い。“だけ”…じゃないでしょ。
5万円の借金をたいしたことないと一括りにしてはいけない、と、もやもや嫌な気がする。
借金は借金。返さなければいけないもの。だから、極力してはいけないもの。
私が、今まで切羽詰まった借金の返済を身近に感じずに生きてこられたのは幸せだったのだとは思う。お金のあるなしの個人差は大きいし、借金をせざるを得ない事情がある人も少なくはない、と、知ってはいる。
が、TverのCMのイラストのおじさん、やむにやまれず感が全くない。すごーく、借金がカジュアル。ちょっと“だけ”借金しちゃった〜過払金が45万円も返ってきたから法律事務所に相談してよかった〜、のにこやかさに、違和感がありすぎる。
借金なんてたいしたことではないよ、のていながら、そのくせ、誰にも知られずに処理できることの宣伝は忘れず…借金することの後ろめたさ恥ずかしさは変わらずあることを露呈している。
過払い金て、よほど、いい商売なんだろうな、と思ってしまいます。
カードローンのCMが、あらゆるところで普通に流れる昨今。それはあながち悪いことでもないはず。
親族の良好な関係がなく、お金に困ったときに頼れる人がいない人にとって、今とりあえずお金を借りられる場所があるのは、きっと大事なセーフティネット。かっての、宮部みゆき「火車」の世界にあった“サラ金”地獄は、今は減ってきているように思う。
だけど本来、借金は怖いもの。現代だって、借金する側の生活自衛本能は欠かせないはずだ。気楽にやってはいけないものなのだ。
CMおじさんイラストのほんわかムードに流されてはいけないと、強く思う。それくらい皆わかっているよ、という声もあるだろうけれど、いやいや、わからない人を一人でも生む恐れがあるのならダメ!って思う。
CMには、息子の結婚式のために借金しちゃって、ていうバージョンもあるけど、それこそ、借金しないで済む範囲でやれよ、と言いたくなるのです。
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