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地方創生は鉄道網復活から

…って、私のオリジナルな考えではありません。地方創生を専門に語っている方が主張していたのをどこかで目にして、深く賛同した次第。それがどなただったかは記憶になく…たぶんかなり著名な方。ほんとこれな、と思います。
郷里の小浜線も本数減る(もう減った?)って話を聞いたとき、すごく寂しかった。全国、すでに廃線にまでなっている路線はたくさんあるわけで。その沿線で暮らしていた人々の気持ちはいかばかりか。
昔は住んでいた町にバスも走っていた。運転手以外に車掌さんもいたな。半世紀前くらいは、全国津々浦々、鉄道とバスでいろんなところに行けてた…と思う。
大学時代の講義中に聞いた先生の雑談…それはスイスの田舎のバスのこと。「村の外れのたった1軒のためにその近くへ行く路線が運行されている」。いい話。日本もそうしてほしい、とそのときから(40年前から)ずーっと思ってる。
都会の空間を好んでいる人でも、100%それだけでは息苦しい。自然に囲まれて過ごす時間が欲しくなる。キャンプや登山やスボーツや…そんな特別なことをしなくってもいいのです。山、海、田園風景、眺めるだけで心癒される。
が、その日本人の原風景とも言われる景色は、人の暮らしと共にあるからこそのもの。田んぼは作る人がいなくなればすぐに雑草繁る荒れ地となる。山も海も川だって…人が住まなくなったら荒んでしまうのです。
運転免許証返納しろと簡単にいうけれど、それをしたら人間らしい生活ができなくなる地域がたくさんある。過疎地域でも役場や病院には行けるよう、町営や村営で送迎的なバスを運行している自治体もあるけど。
違うんです。思い立ったときに買い物に行けたり知人の家を訪問したり。自分のペースで生活を楽しみたい。誰でも。それには、気軽に使える公共交通機関が必要。
本気で政策に地方創生を掲げるならば、公共交通機関の充実が最優先されるべきと思う。典型的地方の農村地域で生まれ育った者として、絶対的自信を持って言えます。
国は各地方自治体に交付金などで補助するより、そのお金を使って全国過疎地の交通網整備にあててほしいです。廃線にした路線も復活させてほしい。
誰もが日本国土のどこへでも行き来しやすくなったら…すてき。
田舎で暮らす人が、街でのコンサート・美術展・習い事等、気楽に行ける。都会で暮らす人も過疎地探訪が容易にできる。
“荒れた”土地のない日本になることを、心から望んでいます。

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