「エトセトラ2号・田嶋陽子特集」再読し始めています
TBSラジオの「アシタノカレッジ」はゲストによって、radikoのタイムフリーで聴いたり聴かなかったりなのですが…。前回のゲストは作家の柚木麻子さん。トークで、雑誌「エトセトラ」の話になり、その中に武田砂鉄さんの記事もあることが紹介されていました。えっ、そうだったっけ?と慌てて、本棚から取り出したところ。
「エトセトラ」は、山内マリコ・柚木麻子責任編集の雑誌。一般書店にはないかも…ミニコミ誌や自費出版を専門に扱っている書店ならあるかな。内容が濃くて面白い!
私の持っているのは、文学フリマで購入したもの。武田砂鉄さんは「TVタックル」放送を見直してみて寄稿しています。田嶋陽子=“いつも男にキレてる”イメージを世間に植え付けた番組だけど、今となっては“アウト”なことばかり。男性陣の発言は「女とね、男を比べたら、絶対男の方が偉いもん」などなど。3つの例を挙げて、今も変わらぬ男性側の言い分をわかりやすく解説しています。結論、「田嶋陽子さんは、キレていたのではなく、“キレさせられていた”」
他にも、田嶋陽子さんの人生を辿った漫画、本人へのインタビュー…著名な方の田嶋陽子論もずらり。もう一度しっかり読んでみよ。
「TVタックル」では、田嶋さんがたけしさんを言い負かすシーンはカットされていたんだね。当時の酷いTV業界の中で、堂々と活動されていた田嶋陽子さん。
けっして男嫌いではなく、社会の構造とそこにあぐらをかいている男性を批判していた方。田嶋陽子さんの、恋愛と人生を謳歌してきた生き方が素敵です。肩肘張って社会を正すというような息苦しさがなく、芯にのびやかさと陽気さがある。
67歳でシャンソン歌手に挑戦し、ドレス姿で舞台に立つ写真も掲載されています。いつも、自分で自分をゴキゲンにしてこられた方なんだな。
かつては、TVCMにもよく出られていました。森毅さんとのどんとぽっちのCM大好きだった。お二人共超インテリで、TV業界やマスコミの思惑とかよーくわかった上で、でも楽しんでやろっっていう明るさがありました。
芸事がかなりお好きなようですね。私は記憶になかったんだけれど、女優としても何本か出演されている。映画のヒロインについて論じた書籍も読んでみたい。
「アシタノカレッジ」の中で話されていたエピソードは…「TVタックル」でセクハラ発言に怒った田嶋さんが途中で帰った。柚木さん曰く”今だったら怒って当然のひどいもの”。
あの“時代”に、ぷいっと席を立っていった田嶋陽子さん。カッコ良すぎます。