読書の1日

山本一力さんの「落語小説集 芝浜」読了。

落語として知ってる噺のノベライズ。
登場人物の設定、時代背景まで見事に描かれてる。

すっかり中身に没頭してしまい、涙まで流すくらい。
しかし、最後のサゲで「ああ、これは落語だったんだ」と気づかされる。

時々読む時代小説ともまた違う感じで、話に入りやすかった。
これも元は落語だからなんだろうけど、やっぱり一番の理由はこの作者の力量に他ならない。

でもこうやって落語の背景を明確にする作業というのも楽しそう。
もちろん荒唐無稽な噺も多いけど、人情噺などはしっかりとした背景を文章としてあぶり出せそう。

外出自粛の週末。
久しぶりに家でじっくり読書。
これもまた楽しかった。

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