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防災にゴールはありません

「ハザードマップ」とかけまして、
「そこに蜂はいるけど」と解きます。
その心は、あぶないところかも。
#危ないところ
#虻ないところ


日曜日の午後、のんびりしたい気分満載の中、研修を受けてきました。

防災士の研修です。
今回は主にハザードマップのことです。

ここ数年、耳にすることが多くなったハザードマップですが、自然災害による被害想定を地図にしたもので、全国の自治体で作成し、公表されています。

引っ越しの際や、宅地開発などの時に気にされる方も多く、勤務先の会社などから確認を求められることもあるようです。

自分の住んでいるところがどのような災害のリスクがあるのかを知っておくことは大切です。
地盤は硬いか、土砂災害が起こりそうなところは近くにないか、海や川の近くか、など災害の多い日本では気になることがたくさんあります。

それらのリスクを確認できるのがハザードマップなのですが、実は少し落とし穴があります。

ハザードマップの想定は、千年に一度あるかどうかの最悪の場合なのです。
最も起こる可能性のあるケースではないのです。
しかも災害は必ずこの川が氾濫するとか、ここが強く揺れる、というピンポイントで予想することはできません。
ハザードマップにあるのは、あくまでもひとつの例題ということです。

ハザードマップは、行政が防災計画を策定するために用いるもので、現実味のあるものではないということです。

ただ、行政が出しているものなのでそこに依存しがちになっています。
なので多くの人はリスクを知るためではなく、安全を確かめるためのものと勘違いしているということです。

ハザードマップは唯一無二のものではなく、自宅が想定区域から外れているから安心というものではありません。
もちろん想定区域に入っているからと悲観的になる必要もなく、自分の住んでいる土地にどんなリスクがあり、いざという時どんな行動をすればいいかについて考えるための参考にすればいいのです。

まずは自分の身を守り(自助)、近所の人たちと助け合う(共助)ことが大切で、行政がすべき支援(公助)はそれらに沿って行われるものになります。

防災にゴールはありません

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