準備が一番楽しい
「出囃子」とかけまして、
「果物」と解きます。
その心は、なりものです。
#鳴り物
#成り物
落語の出囃子の整理をしました。
ボランティアでやっている地域の高齢者サロンでの発表のとき、より寄席らしい雰囲気にするために出囃子を流すのですが、出囃子にもいろいろとルールがあります。
江戸と上方では多少違うのでしょうが、自分たちの落語サークルの講師は上方落語家なので、上方方式でやります。
開場時に「一番太鼓」、その後「二番太鼓」を開演まで会場内で繰り返し、一番最初に出るいわゆる「開口一番」には、「石段」という出囃子を流します。
その後は演者によって違う出囃子となり、前半が終わると「中入り」、「中入り砂切り(シャギリ)」、そして後半の演者へとつなぎます。
一番最後に出る「トリ」の演者が終わると、最後は「バレ太鼓」で終演となります。
自分たちは素人なので、オリジナルの出囃子はあるはずもないので、各自好きなものを選びます。
中には大師匠の出囃子を使う人もいます。
今まではこの出囃子をCDで流していましたが、この度、備品としてBluetooth対応のマイクスピーカーセットを購入したので、スマホやタブレットからでも操作ができるようになりました。
使わなくなった古いタブレットがあったので、それを初期化し、落語サークル専用端末にします。
CDから音源をダウンロードし、プレイリストに名前つけます。
たったこれだけの作業なのにやたらとテンションが上がっている自分がいます。
楽しくて楽しくて仕方ありません。
早くこれを使いたいのです。
これを会場に流して落語をしたいのです。
よく、釣りをする人はその準備から楽しいと聞きます。
ゴルフや登山、遠足、文化祭もそうです。
むしろ準備が一番楽しいとも言います。
前夜が一番楽しい、日本のクリスマスイブ状態です。
さて、道具は揃いました。
あとはこれを使える人を自分以外の誰でも使えるようにしないと意味がありません。
より操作しやすいように、出囃子に演者の名前を入れたり、並べ替えもしやすいようにこれから工夫します。
相変わらず形から入るタイプですが、自分の落語のクオリティを上げることが最優先です。
稽古します。