学生時代の先輩とのこと
高校、大学とかなりの時間を一緒に費やした先輩がいた。
一緒にバンドを組んで、お酒を飲んで、くだらない話で盛り上がって。
他の人からは何かと嫌われることも多い先輩だったけど、自分は大好きで尊敬もしてた。
先輩が卒業して、働き始めて会う機会もめっきり減った。
何しろしばらく外国在住だった。
それでもやっぱりその先輩のことは好きだった。
先輩が結婚するときも、婚姻届の証人になったりした。
たまに帰国した時には会って飲んで楽しく過ごしていたつもり。
そんな時にいろいろと周囲から先輩の悪口も聞いたりした。
やっぱり会わない時間が長くなると、その先輩のことを考える時間も当然減ってくる。
人間の感情なんて割と簡単に変わっていく。
自分も働き出して、幅広い年代の人と交流ができると、さらに学生時代の先輩なんて軽い扱いになってくる。
そんな時にその先輩が帰国した。
一緒に飲んだ。
ふとしたことで自分の職業を貶され、自分も当然反論。
しかしまだ若い自分は先輩の仕事というか就職の経緯にまで批判。
当然大喧嘩。
自分も情けないことに涙ぐんでしまう。
そして別れ際、先輩は握手を求めてきた。
こんなぶつかり合いもいいだろう、という感じで。
それでもしばらくは全く連絡も取り合わなくなった。
そんな時に先輩に子供が産まれたとの噂を耳に。
久しぶりにメールしてみた。
つい「教えて欲しかった」とも書いて。
すると「君とはそんな仲じゃない」と返信が。
それ以外、全く連絡しあってない。
それから10年くらい経ったころ、一度共通の友人から久しぶりに先輩と自分とも一緒に飲もうと誘われた。
自分にとってはあの件はもう過去のことだし、また昔のように楽しく飲めるかもしれないと思い、了解した。
連絡はその友人がしてくれた。
しかしその友人からの連絡もなくなった。
その時何があったか全くわからないが、それからももう10年くらい経った。
きっとその先輩とはもう一生合わないんじゃないかと思う。
でも割と近くに住んでいるので、どこかでばったり会うかもしれない。
そんな時は何を言おう?
進んで会いたいとは思わないけど、会えるならもう一回くらい会いたいな、とも思う。
何はともあれ自分の青春時代にはあの先輩は欠かせない存在だったことは確かだし。
人の縁って何なのかな?
こうしていつまでも心は成長していく。
なぜ急にこんなことを思い出したのかも自分ではわからない。
ずっとモヤモヤしてることだから、ここで吐き出してスッキリしたかったのかもしれない。
先輩、あの時はお互い若かったですね。
自分もいろいろ成長させていただきました。
ありがとうございました。
※今日の筋トレ
肩。久しぶりだったかも。サイドレイズは相変わらずペンギン。