星を見るのが好きでした
「星」とかけまして、
「傘もささずに」と解きます。
その心は、うちゅう です。
#宇宙
#雨中
小さいころから星を見るのが好きでした。
何歳のころかは忘れましたが、一番最初に覚えた星座はオリオン座でした。
父があの三ツ星を指さして教えてくれました。
星座の神話も大好きでしたし、星そのものにもかなり興味を持っていました。
小学生のころ、「ハレー彗星」が来るということもあり、天体望遠鏡を買ってもらったこともあります。
その天体望遠鏡とカメラ(当然フィルム)を使い、星や月の写真を撮ることもありました。
町の写真屋さんに星の撮影方法を聞いたり、図鑑で調べたり。
オリオン座の写真を自学ノートに貼って提出し、先生に褒められたことは今でも鮮明に覚えています。
山岳部だった高校生の時、頂上付近のキャンプで見た星空は圧巻でした。
さそり座があんなにはっきりと見えるなんて、と感動していました。
そんなに星が好きだったのですが、いつの間にか星を見上げることを忘れた日々を過ごしています。
もちろん、夏の大三角形だとか、オリオン座が見えると嬉しくなるのですが、ほんの少し見るだけでおしまいです。
空を見上げること。
上を向くこと。
それだけで気分はかなり変わります。
視線が上に行くだけで人は笑いやすくなるそうです。
上を向くと口が開き、声が出やすくなります。
更に目じりも下がります。
笑顔になりやすいのです。
映画館のスクリーン、コンサートのステージ、落語の高座など、大勢で楽しむエンタメは視線を上に向けさせるものが多いのは、そういう理屈です。
科学的に解明されるよりもずっと前から人は本能的に上を向いて楽しいものを見ているのです。
またのんびりと星空を眺めよう。
そんなことを思った七夕の夜でした。