投票箱の鍵
「鍵」とかけまして、
「悔しい」と解きます。
その心は、キーッ!
#key
期日前投票で使われている投票箱は、初日から最終日までひとつのものを使っています。
毎日、投票時間が終了すると直ちに投函口に蓋を閉め、鍵をかけます。
その後、鍵のかかる保管庫に入れ、翌朝になるとまた取り出し、投票開始時刻に蓋を開けます。
これを期日前投票の期間中は毎日やっています。
自分のところのような小さな自治体では期日前投票の投票箱がいっぱいになることはありませんが、大きなところでは途中で2個目の投票箱になることもあります。
もちろんその時も一番最初に投票する人は、投票箱空虚確認をする必要があります。
投票箱の鍵はといいますと、投票時間中は投票管理者や投票立会人の前に置かれ、常にその存在が目に入るようにしています。
投票時間終了後は、封筒に入れ、投票管理者と投票立会人が封印をして、投票箱とともに翌日に引き継がれます。
その投票箱と鍵の入った封筒を保管する保管庫の鍵はといいますと、これまた鍵のかかる金庫などに入れ、さらにその鍵は職員が肌身離さず持っています。
原始的ではありますが、もう何重にも鍵をかけて、セキュリティを保っています。
この職員が肌身離さず持っている鍵ですが、自分のところではこれに鈴をつけています。
なので動くたびに「ちりんちりん」と音がして、鍵のありかを周囲にもわかるようにしています。
しかし、これがなかなか恥ずかしいもので、どこかへ行くたびに自分が来ることがバレバレでした。
自分が下っ端だったときは、ちょっと怖い上司がその鍵を持っていて、遠くからその鈴の音が聞こえてくるだけで何とも言えない嫌な気分になっていたものでした。
自分も異動し、損頃から担当も何人も替わり、今はもう別の方法で安全に保管されています。
でもその鍵にはやっぱりまだあの鈴がついています。
そしてその鈴の音を聞くと、今でもちょっぴり嫌な気分になります。
#パブロフの犬