偏差値の求め方すらわからない状態から、”統計検定3級”を合格するまで。
統計検定3級を受けた目的
業務上、サイト分析や広告分析などの数値を共有していただくことが多いのですが、正しく読み取ることができてないのが現状です。
そのため、統計の基礎を知ることで分析や統計へのハードルが下がるのではないと思い、検定を受講することを決意しました。
統計検定3級について
勉強時間(受験回数 2回)
合格までの勉強時間は”約140時間”かかりました。
ほぼ毎日勉強して、仕事の日は1時間、休みの日は2時間~5時間ほど行いました。この検定を受けている方からすると、かけた時間は多い方かなと思います。
時間が多い理由としては、私は数学に苦手意識があり、勉強を始めた頃は、教科書の最初に出てくる「偏差値」という言葉は知っているものの、求め方や見方を知らない状態でした。そのため、知識ほぼ0から独学で時間がかかってしまいました。
受験回数は2回で、1回目は52点で不合格、2回目は80点で合格しました。
勉強法(インプット)
初めに使ったアイテムについて紹介なのですが、
書き取りや問題練習は、初めは紙のノートを買って書いてたのですが、途中でiPadの「GoodNotes」というアプリに変えて勉強していました。
【iPadに変えて良かった点】
・暗記は書く派なので、ひたすら書いてもかさばらない
・タブでノートを切り替えることができるので、1つのノートは「計算書く用」、もう1つのノートは「解答番号記入用」で分けられる。
もし、iPadで勉強しようかなと思っている人は参考にしてみてください。
下記からインプット内容になります。
①公式テキスト
価格は2,200+(税)で、本屋さんで購入しました。
公式テキストからすべての内容が出るので、テキストはこの1冊で問題ないです。ですが試験では同じ問題がほぼでないので、丸暗記では合格は厳しいです。(一回目の私がそうでした。)
勉強法としては、教科書を読みながら大事そうな部分をノートに書いていきました。テキストを読み進めるうちに、公式を証明する公式などが出てきて数学苦手勢としては心が折れると思いますが、一旦深く考えず読み進めることをオススメします。
その公式の意味を理解するために統計検定から脱線してしまい、より時間がかかってしまうので、まずはテキストをさらっと読み切りましょう。
②YouTube
文章では理解しづらい部分を動画で説明してくれるので、とても助かりました。「とけたろうチャンネル」さんの動画を電車の中や家で視聴しました。
主に2つの動画を3回くらいずつ見ていて、どちらも1時間の動画なのでスマホにダウンロードして移動時間に見るのがオススメです。
勉強法(アウトプット)
①公式問題集
価格は1,800+(税)で、本屋さんで購入しました。
公式テキストをさらっと読み終えてすぐに問題集に取り掛かりました。
最初は正解することが少ないと思いますが、問題を解く→解答&解説を読む→テキストを見返すで知識が定着すると思います。
勉強法としては上記でiPadを使っていると書きましたが、こちらのように解答と計算のタブを切り替えて問題を解いてました。
②公式テキストの例題
インプットでも使った公式テキストですが、章の終わりごとに例題があります。その例題の範囲も検定で出てくる範囲なので、理解できるようになるまで繰り返しました。
例題の解答の解説が途中式など省いた形で載っているので、独学の人からすると、なぜその解答になるのかわからないことがあります。
そのため一旦公式問題集から初めて、問題傾向に慣れてきたら例題をやることをオススメします。
③大学入試問題集
1回目の試験を行い、確率の部分が壊滅的だったため、こちらの問題集を購入しました。
こちらは高校生向けに問題と解説が乗っているため、しっかり途中式や公式の説明をしてくれます。公式テキストや問題集で理解している部分も載っていたため、わからない部分だけを集中的に解いていきました。
④公式の暗記
統計検定3級では公式がたくさん出てくるため、この言葉が来たらこの公式と頭に出てくるくらいは暗記しました。
実際の暗記方法としては、1ページ目に穴埋め問題、次のページが答えのようにして暗記していました。
検定試験での注意点
メール等で詳細は届きますが、それでも不安な点があるかなと思ったので少し記載しておきます。
①「Odyssey」のアカウント作成が必要
「Odyssey」というテストを受けるサービスへのアカウント登録をして受験をします。当日忘れていても検定会場でも作ることは可能ですが、自宅で作ってIDとパスワードを覚えておいた方がスムーズかなと思います。
②持ち物は「電卓」と「顔写真付き身分証明書」
文房具が必要なのかなと思い、一応持って行ったのですが、試験ではマーカーと専用用紙が渡されました。用紙は大体二枚くらい渡されて、足りなかったら試験官の方からもらえます。(私は二枚で足りました)
身分証明書は、顔が確認できる「免許証」か「マイナンバーカード」が必要になるのでお忘れなく。
③試験時は少し気が散る
想定してなかったのですが、周りの受験者の電卓を叩く音やマウスのクリック音が気になり、少し集中が途切れる時がありました。
イヤマフや耳栓がある会場もあるみたいなので、音があると全く集中できないという方は調べてみてください。
WEBデザイナーが統計を活かせる点
統計検定を勉強してみて、「データの散らばりの見方」と「統計的な推測」が活かせそうだなと感じました。
「データの散らばりの見方」では中央値や範囲などが出てくる範囲で、サイトの定性調査などで、評価の数値を分析する際にスムーズに情報が入ってきそうだなと感じました。
「統計的な推測」は範囲が広いのですが、標本平均や母平均が出てくる範囲で、テレビなどでやっている統計調査などがその例になります。
ターゲットとしている集団から、ある程度人数を取って推測を行うというものなので、WEBや広告を出して分析を行う際、ターゲットとして有効な訴求になっているかのヒントをもらえるかもと思いました。
最後に
以上が統計検定3級を合格するまでの方法でした。
私の場合は数学の知識が少ないところからのスタートということもあり、合格まで時間がかかってしまいましたが、統計というものを知る良いきっかけになったなと思います。
私が実際に行った勉強法を細かく紹介したので、「数学苦手だけど大丈夫かな…」と不安な方のヒントになれたら嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?