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「家族マンガ」が好き(『ぼくと小さな怪獣(きみ)』)

イトウハジメさん『ぼくと小さな怪獣(きみ)』

たまたま見たこのインスタグラムで、
「あ、好きかも」と思いました。

イトウハジメさん

本当に姪っ子の「ふみさん」が可愛くて。
他の投稿も見てみると、絵にすごく身近な感じがあふれていて、
だからこそ温かみがあって。

そのイトウハジメさんが新作
『ぼくと小さな怪獣(きみ)』を描かれたので、
早速買って読みました。

姪っ子「ふみさん」がとにかく可愛い!

この作品の一番は、なんと言ってもここに尽きる。
小さい子が周囲にいる環境の人であれば、
共感できるところも多いと思います(自分にも甥・姪がいます)

最初のほうに「ふみさん」目線の話が出てくるのがとても好き。
読むまでは、「ぼく」(イトウさん)目線、もしくは他者目線での
話をまとめたものだと思っていました。
(基本はその目線での話が多いです)
だから新鮮で、でもこれも家族の話だよなと思いながら、
ちょっとだけ不思議な気持ちで読みました。

「ぼく」と「怪獣(きみ)」のまわりの話

インスタグラムでは、「ぼく」自身のことと、
「ぼく」と「ふみさん」のことが中心に書かれている印象です。
だから、この作品では、その周りの人たちが多く出てくるところも
良いんです。

「ふみさん」が出てくる話は、本当にハートウォーミング。
でも、パパさんとママさんの話や、「ぼく」とママさんの兄妹の話は、
どこにでもある家族の話しで、その分穏やかな温かさがあります。

パパさんとママさんが、「ぼく」に結婚のあいさつをするところ。
ぎこちない感じも、空虚感に似たものも、色々考えることも、
読みながらなんとなく、分かるなぁと思っていました。

家族がテーマにあるマンガは「澄んでいる」

最近、家族がテーマ・中心にあるマンガが好きで、
買って読むのは専らそういう作品になりました。
実際の関係上が家族じゃなくても、家族のようなつながりを持つ
集まりを描いたものも好きです。

(もちろんどういうストーリーであるかにもよりますが、)
家族のいち場面を見るのは、すごく温かい気持ちになる。
今回の『ぼくと小さな怪獣(きみ)』だと、
本当に「ふみさん」の一挙手一投足が可愛らしい!
発する言葉や、動きのオノマトペも、微笑ましくなります。

そういう場面がメインに来るからなのか、
時に出てくる真面目な言葉や、複雑な気持ちも、
クリアに伝わってきます。
家族がテーマにあるマンガは、そういったものが多い気がします。


本当はもっと読み込んで、感じたことを整理して書こうかと思いました。
が、読んですぐの今、温かくなった気持ちのまま書きました。
これから繰り返し読むと、さらに分かることとか、
感じることなどが増えるかもしれません。


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