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M-1にリンクした『千両役者』
一世一代の大舞台
有名無名も関係ない
爽快だけを頂戴
あなたと相思相愛で居たい
煌々と明るい空間で、躍動する人の姿が見える。
サビのメロディと歌詞から、そんな情景が想像できた。
King Gnuの『千両役者』にドハマりした。
『白日』『飛行艇』『Teenager Forever』を聴いたことがあるくらいの知識。なので歌詞やメロディについて語る気は毛頭ない。
つい最近聴きだしたこの曲と、同じ頃に観た番組がある。
『M-1グランプリ』だ。
毎年観ているけれど、お笑いについて詳しいわけではない。決勝進出者の名前は知っていても、普段どんなネタをするのかまではよく知らない。個人的には、おいでやすこが、めちゃめちゃ好きだ。
M-1を観終わって、また千両役者を聴く。すると、曲にM-1がリンクしてくる。ちょうど同じ時に観て聴いていたからなのだと思う。けど、特に決勝進出者からすれば、「一世一代の大舞台」だったかもしれないし、「有名無名も関係ない」勝負だっただろう。
もちろん歌詞の全てが上手くハマる・・・・・・とは思っていない。茶番劇とも、仮初めの繁栄だとも思わない。それでも、M-1のダイジェストやハイライトを改めて作るのなら、BGMは千両役者にしてほしい。と思うくらいリンクするんじゃないかと感じている。
TV放送後に巻き起こる賛否。審査員や他のお笑い芸人がSNSを通して発信する講評。大会後も含めてM-1は面白い。それほど大きいものなのだと、観てる側なのに実感する。
「決勝に残るだけですごいよ」と思う。かける思いの差はあれど、5,000組から10組に残るのだ。でも、「決勝に残ったみんなすごい」で終わってしまうのなら、ここまで大きな存在になっていないのかなとも思う。1,000万円の賞金と、翌日からの多忙。限られた1組が本当に一夜にして人生を変える。そしてその1組を狙うからこそ、力の限りを尽くし、喜び、悔やむ芸人の本気が見られる。
その時のルール、その時の審査員、その時のネタ順。実力に加えて状況や運も重なって、大会で一番面白い芸人が決まる。漫才のNo.1を決めるシンプルな目的の中に、複雑な要素がいくつもあるから、お笑い好きやいち視聴者がこんなにも観てしまうのだろう。
いい音楽には、MVとは違う光景が浮かんでくる。もしくは、MVと違う光景を想像したくなる。
スポーツの大会など、何かに本気で取り組む姿には、自然と音楽が流れる。バックに音楽を流したくなる。
あくまで自分の感覚だけど、今回のM-1にはKing Gnuの『千両役者』が、パッとリンクした。