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【旅行記】紅葉を見に那須塩原へ(その1)

2020/10/23(金)〜2020/10/24(土)に、那須塩原へ行くことにしました。

今回の旅行のテーマは2つあって「紅葉」と「日本的美」を切り取ると言うものでした。

なぜ「紅葉」か

まず1つ目の紅葉を選んだ理由は「四季」を感じるという行為に対して自分自身が強く渇望していたからです。

僕は東京の住宅街に住んでいますので、1年を通して周りがコンクリートだらけで風景が特に変わりません。ただでさえそのような状況なのに、家にいることが増えればますます季節を感じることが無くなっていきます。

このような状況にはじめてなりましたが、季節を感じないと時間が経つのがあっという間で何も印象に残らないということに気が付きました。そのため、自分で季節を感じつつそれを写真という形で発信することで、たしかに時間が流れているということを確認したかったのです。

なぜ「日本的美」なのか

日本人が海外旅行に行くことがほぼ不可能になった状況を、僕はチャンスとも捉えています。つまり、日本人が日本的な美意識の良さを再実感するチャンスではないか?というものです。

日本は現存する最古の国家ということで、北は北海道から南は沖縄まで非常に豊かな文化を持っています。しかし、ヨーロッパはブランディングが非常に巧みなので、ついヨーロッパの街並みの美しさなどに目を奪われがちです。

しかし日本の文化はヨーロッパと同等か、それ以上のものであると僕は感じています。(僕はバックパッカーとして30カ国以上旅をしました)

そのため、日本人が自国の文化の豊かさを再発見し、これまでの資本を回すためのデザイン・美意識から、生活の質を上げるためのデザイン・美意識に目を向けてくれるのではないかと考えているのです。

そのため、僕自身が日本的美意識の素晴らしさを肌で感じ、シャッターを切り写真を共有することで、それを促進したいと考えたのです。

新幹線で東京から那須塩原へ(11:08→12:21)

と、前置きはここまでにして(笑)写真を交えながら、旅行の様子を紹介していきたいと思います。

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当日は東京駅出発にしました。駅弁を買ったり、電車が遅延する可能性も考えて、出発20分くらい前に到着しました。金曜日の昼ですが、それなりに駅構内は混雑していました。

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今回乗車するのが11:08発のなすの257号です。この列車、早く切符を買うとおよそ普段の半額で買えてしまうすごいセールをやっていました。期間限定なので、GoToトラベルキャンペーンに併せたものだと思います。

改めて、新幹線ってすごいですよね。新幹線が到着したらサッと車内に乗り込み、素早く掃除をしてくれる清掃員の方を見るとプロフェッショナルというものを感じます。

この光景は新幹線ホームならではのものですよね。

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今回は「鳥めし」という駅弁を買ってみました。東京駅の北のりかえ口正面にあるお店で買いました。袋代含めて、905円でした。本体は900円かな。

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ちょうどお昼時になり食べました。とても美味しかったです・・・駅弁は値段が貼りますが、いい素材を使っているので美味しいですね。

恐らく、冷めることを前提につくられているので、やや濃い目の味付けになっており大満足でした。左奥の煮物も味がしっかりと染み込んでいましたし、繊細なだしの味がしました。お米にも上の具材の味付けが染み込んでおり、美味しかったです!!

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那須塩原駅に到着しました。東京→上野→大宮→小山→宇都宮→那須塩原と、約1時間20分ほどです。一瞬ですね。

新幹線駅でありながら、シンプルなホームでした。東京駅みたいに、ホームに売店や休憩所がたくさんあるのが特殊なのかもしれませんね。

ただし、待避線(特急通過用の線路)があるので、対面ホームまでの距離は遠かったです。

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新幹線ホームから見た那須塩原駅の周辺(西側)です。雨が降っており上空が白くぼやけていますね。広い道路が見えて、少し安心しました。これから久々の運転なので・・・。

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駅に着いたのが12:22でしたが、レンタカーは13:00からだったので、それまで周辺で時間を潰そうと思いました。

塩原温泉などの観光地へアクセスする西口とは違って、東口はこじんまりとしていました。タクシー乗り場にはタクシーが居ないし、車や人もほとんどいませんでした(平日だからそりゃそうか)

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後は、入場券を買って在来線のホームに入ってみたり。実は東京駅からだと、1日に1本だけ黒磯行きというヤベえ電車があって、それだと乗り換え無しでここまで来れるようですね。(2020/10/23時点)

レンタカーでもみじ谷大吊橋へ

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さて、那須塩原駅前のオリックスレンタカーでレンタカーを借りて早速出掛けます。今回宿泊するのは板室温泉という場所ですが、観光のために塩原温泉の方向にも行きました。

まずはもみじ谷大吊橋。大きな吊橋がかかっており、300円払うと橋を通ることができます。

レンタカーを借りたばかりだったので、駐車時に色々と混乱していました。ライトを付けっぱなしだったり、エンジンを切るのを忘れそうになったり…。駐車場の警備員の方が、ライトがついていると教えてくれました。

とても優しい方で「車に慣れてない人がよく来るからねー」と言っていました。車のナンバーをみてレンタカーと分かったようです(「わ」はレンタカーやシェアリングカー)。さすがプロですね。

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橋の入口ではお土産や飲み物などが買えるお店が充実していました。もちろんトイレもあります。地元の野菜や果物を買うこともできます。ただ、観光客の数はというと、駐車場の様子をみて分かる通り紅葉の時期にしては少ないかなという感じでした。

平日ということもあるかもしれませんが、それにしてはお年寄りにほとんど出会いませんでした。来ている人はむしろ若い人や家族連れがほとんどです。お年寄りが旅行に行かなくなって閑散としているのかもしれませんね。

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橋の周辺にはコスモスが植えられていたり、観光地としての魅力を上げるための工夫をされているようでした。雨に濡れた花ってとても色っぽくて綺麗ですよね。

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天候が雨だからこその、白いモヤ(雲?)でしょうか。晴れの日には見ることができなさそうな幻想的な風景を見ることができてとてもラッキーでした。

今年は気温が高いまま10月に突入した影響で紅葉になるのが遅れているそうです。まだ緑色の部分が多かったものの、赤い部分がほどよくアクセントとして色づいており、むしろ僕はこのくらいの比率のほうが美しいと思いました。

写真の中に見える家についても、屋根の色が自然と調和する色になっており大変いい景色だなと思いました。もし、ここにマンションなどが立っていたら台無しですね。そう、景観は大事な価値なんです。

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時々差し込んでくる光が、モヤの中に筋を生み出し幻想的な光景になっていました。すこし小さくて見えにくいかもしれませんが、山の隙間に橋がかかっているのも大変良いですね。

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キレイな紅葉を咲かせた木がありました。雨に濡れた独特のぬるっとしたテクスチャーが個人的にとても好きです。

それと、この写真を撮っていて思ったのですが、最近のスマホやデジタルカメラはあまりに高解像度すぎて見ていて疲れるなと。

ピントがばっちり合い、顔の皺や葉っぱの葉脈まで見れるような高解像度な写真は、現実を描写するという写真本来の目的には沿っていますが、人間が見るには情報量が多すぎると言いますか…。

こういうあえてボヤッとにじませて、フォーカスをゆるくするような写真も風情があってとても良いなと思いました。この旅で一番のお気に入り写真かもしれません。

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こういう滲んだ描写の写真が好きです。もちろん、遠くの自然なんかはピシっとした解像度最高の写真にすると美しいんですけどね!!高解像度以外の方向性で写真を捉えていくのも大事かなぁ、と思います。

最近、フィルムカメラが再ブームしているのも高解像度に疲れた、というか「飽きた」人が多いのではないかと思います。

その2へ続く


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