「かも」の魔法

先日友人とお茶をしていたとき、
友人の話す言葉がとても素敵だったのでシェア。

「ある」を見る

私はずっと自分に自信がない人間でした。
周りの友達みたいに得意なことや才能もない。
好きなものもわからないし、何かにハマった経験もない。
夢や理想もないし、やりたいこともない。
人生で叶えたいこと?…そんなものあるわけない。
そんな「無い」だらけの人間で、
なんだか自分がすごく寂しく思えて自信が持てずにいました。

そんな私が少しづつ、
本当に少しづつだけど自分の「好き」と「嫌い」がわかってきて、
やりたいことがでてきて
人生が楽しいと思えるようになってきたんです。
そのきっかけはその友人との対話でした。

あるとき友人から言われた言葉。
「あなたはいつも無い無いって言うけど、あるかもって思って周りを見てごらんよ。」
ある『かも』
この『かも』が重要で、なかったら無くってもいい。
私にもやりたいことがある『かも』
私にも好きなものがある『かも』
そう思って周りを見渡してみると出てきたんです。
私の好きなものややりたいこと。

「無いもの探しじゃなくてあるものを見ましょう」
巷でよく言われるこの言葉は
私にはピンとこなかった。

たしかに「持っているもの」はたくさんある。

このnoteが書けているということは
PCもあるし
書く時間もある。
屋根のある家に住んでいて
蛇口をひねったら綺麗な水がでて
スイッチを押せば電気もつく。

だけどこの周りに当たり前にある「あるもの」では
私は納得いかなかった。
それどころかむしろこの「あるをみる」を意識すると
余計に辛くなった。

だってそれらは周りの人も同じように持っているものだったから。

自分にないものが浮き彫りになるようだったから。

もちろん世界には今も飢えや貧困に苦しんでいる人がいて、
美味しいご飯が食べられること
綺麗な水が飲めることは贅沢で恵まれているということは
頭では理解している。

だけど私にとってそれは生まれた時から
私にも私の周りの人にも当たり前にあるもの。
もちろん生まれた環境に感謝はしているけれど
同じ条件なのにどうして私は…という思考になってしまうのだ。

私は周囲に愛されて育ってきた方だと思う。
そこそこ可愛く愛嬌ある性格に産んでもらえたと思っている。
(謎の自己肯定感)
だからこそ余計に思うのだ。
どうして私は…って。

だけどこの
『かも』の魔法を知ってから
胸につかえていたものがスッと軽くなった気がした。

100%『無い!』と思っていたところから
いやでも待てよ。もしかしたら….という思考に変わった。

私これ好き『かも』しれない。
ここ行ってみたい『かも』しれない。
こんな人生送ってみたい『かも』しれない。

違ったら違ったでいい。
そうやって考えることでちょっとずつでてきた
「私が人生で叶えたいこと」

『かも』って言葉には
人生を変える魔法のような力がある…かもしれない。

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