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反抗期 小4の娘から手紙をもらい泣きました
私達夫婦は、子供を叱る時は、一人が叱ったら残る方は寄り添って慰め役をしようと決めていた。
余裕がある時は出来るのだが、2年前、小4の反抗期は、いくらなんでもこれはひどいと思うことが立て続けにあり、同時に叱ってしまうことが度々あった。
「お父さんが叱るのも分かる。」などと言って夫の意見に同調したり、私が娘から逃げて2階へ行くと、夫は車で家から出て行くなどして、態度の悪い娘から二人とも逃げてしまった。
夫も私も疲れていたけれど、私達はお互いに思いを共有し語り合うことが出来ただけましだった。
兄弟がいない娘は味方が一人もなく、たった一人で寂しさに耐えていた。
私達はそのことに全く気がつけなかった。
駄目なものは叱ってよいと思っていた。
白黒はっきりつけようと頑張りすぎていた。
叱られると、いつも娘は手紙を書いてくれた。
謝りの手紙だった。
私は怒って引きこもっているので、娘からの手紙を読むのはいつも翌朝だった。
その日も手紙が置いてあり、いつものように謝る手紙なのかと思ったら、違った。
どきっとした。
今回は謝らないという手紙だった。
その時の悲しさは忘れらない。
手紙は今も大切にとってある。
言葉にしてもらえてよかったと心から思う。
私達は取り返しのつかない大きな失敗をしてしまうところだった。
その時の手紙をここに残します。
あなただって返事しなかったらおこるくせに。
私だって毎日せいいっぱいやっているのに。
これ以上ストレスはいらないよ。
ずっとギリギリでがんばっているのに。
私の中で、言葉がひめいをあげている気がする。
いおうと思うのにいえなくて、そのまま心にとどまっている言葉が。
毎回ごめんって言い続けるのつかれたよ。
たとえ全部全部私が悪かったとしても。
私には味方がだれもいないもん。
「いやだ」と思ってもいったら怒るから、できるかぎりがまんしてる!
一人ぼっちだもん。
みんな大っきらい!
自分が悪くても、ごめんは言いたくないという気持ちを、頑張って手紙に書いてくれました。
娘から大きらいと言われて、目が覚めました。
ひどい親でした。
態度の悪さと言葉遣いの悪さをよく叱っていたと思います。
仕方が無かったのだと今なら分かります。
イライラを制御することの出来ない年頃だったのだから。
大人に変わっていく時に、ホルモンバランスが崩れるなどして心がついていかないのでしょう。
それなのに、一度でもよくない態度をとったら見逃さず、全部に注意していました。
私自身も傷付きすぎて、どうにかなってしまいそうなほど、子供といる生活が苦しすぎて追い込まれていました。
そんな私を見て、夫もこれ以上態度が悪くならないように、お母さんの心が壊れないようにと、強く叱り娘に言い聞かせようとしてくれました。
上手く出来ない時があっても大丈夫だよ。
そのうち、ちゃんと出来るようになるよ。
イライラを抑えられない時もあるよね。
返事したくない時もあるよね。
そんな風に優しく伝えてあげられたら、ここまで娘を追い詰めることは無かったと思います。
どうして出来なかったのだろう。
今も反抗期の子供を育てて苦労していらっしゃる方がいることと思います。
もし、子供がひとりなら、どうか逃げ道を作ってあげて下さい。
娘の手紙を、その子からの手紙だと思って、優しく見守ってあげて下さい。
大丈夫です。
2年もたつと、嘘みたいにいい子になります。
顔つきまで変わります。
今はただ、心のバランスを崩しているだけです。
イライラに付き合うのは本当にしんどいけれど、あともう少しの辛抱です。