絵本を卒業したら、新聞を読むようになりました
小学6年生の娘は、2階に自分の部屋が出来ると一人で寝るようになってしまい、朝晩の絵本の読み聞かせが出来なくなりました。
大きくなっても絵本の読み聞かせを続けるのが夢だったので、寝る前に居間で一緒に絵本を読みたいと思っていたのですが、提案するとあっさり拒否。
親に何かをしてもらうことが嫌な年頃なんですね。
自分が子供だった頃を思い出すと分かるのですが、寂しいです。
12年続いた習慣がなくなってしまったのは悲しいですが、これも成長と思って読み聞かせは卒業しました。
絵本をはなれて寂しく思っていたところ、父親から「新聞とらないかい?」
と相談がありました。
実は、結婚した頃、夫が新聞を読みスクラップする仕事を担当していたので新聞をとっておらず、異動しても節約のためとニュースはネットで済ませ、新聞を購読していませんでした。
来年から中学生なので、社会のニュースを知るのも勉強のうちだから新聞をとった方がいいよと、勧めてくれたんです。
孫に新聞をプレゼントしたいからと、まとまったお金まで用意してくれて。
我が家はほとんどテレビをつけないので、ニュースはラジオで耳にする程度でした。
ニュース番組を見る習慣をつけたいと思いながらも上手くいかず、子供も自分も社会情勢に疎いまま過ごしていました。
いつか改善したいと思っていたので、父からのプレゼントを有難く頂き、新聞を購入することに決めました。
娘には、「おじいちゃんが新聞をプレゼントしてくれたよ。」と何度も伝え、どうか手に取ってくれるようにとドキドキしながら待ったのですが、結果は大成功!!
身支度して2階から降りてきたら、すぐに新聞を手にしてくれました。
そして嬉しいことに、私が朝食の準備をしている間、夫がずっと娘の隣で一緒に新聞を読み、娘をリードしてくれたんです。
「タイトルを読むだけでもいいよ。」
「それだけでも社会の動きが分かるからね。」
と一緒に付き合ってくれました。
夫は娘より一時間早く起きて新聞は読み終えているのですが、新聞初心者の娘のために、一緒に寄り添い、初日は天気図の見方を教えてくれました。
娘は、おじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行った時しか新聞を見たことがありません。
なので、朝一番に届く新聞が面白いらしく、新しい習慣を気に入ってくれています。
おじいちゃんからのプレゼントということも嬉しいようで、期待に応えるべく毎日真剣な顔をして読んでいます。
私は新聞が届いてもほぼテレビ欄しか読まなかった子供なので、めくっているだけで尊敬します。
今朝は、石破首相の所信表明演説の全文が掲載されていましたが、なんと娘が全て読み、「お母さんも読んだ方がいいよ。」と教えてくれました。
めくってみると、すごい長文。
全部読んだってどういうことーーーーー!?
ごめんなさい…
母、全部読めませんでした…
ギブアップです…
タイトルだけ読んでいるのだと思っていましたが、興味のあるところはきちんと読んでいるみたいです。
今まで新聞を取っていなかったからこそ新鮮で、上手くいったのかもしれませんが、小学生の娘が新聞を読むようになりました。
活字離れの今、すごいことだと感動しています。
10月から、家族全員で新聞を読む習慣が始まりました。
これまで絵本の感想が共通の話題でしたが、これからはニュースについて家族で意見交換できるようになるのかな?
と、これからが楽しみです。
新聞に掲載される数独やクロスワードも楽しいようです。
小学6年生には少し難しく親のサポートも必要なので、まだまだ親のすごさを見せられるのも嬉しいところ。
新聞をとると時事ネタに強くなると思い勉強のためと購入した新聞でしたが、思いがけず、知識よりも家族の会話が増えたことが嬉しい出来事でした。
父には感謝です。
絵本のない暮らしの寂しさを埋めたのは、新聞でした。
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