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ブラック引越しバイトにはめられる


35年かかってなんとか億り人達成、1988年に見たあの光景が僕に何かを感じさせた part6

1日1万5千円のバイトにはやはり裏があった

(おうバイトさんこれ今日の予定ね)
引っ越し5件!!
終わったら解散だから
市内だからそんなに移動はないから

ええええええ!
やられた。あると思うなバイトの2日目とはこういうことか
メンツを見てみる
社員さん(ヤンキー、僕と同い年くらい)
運転手さん(背中曲がった不気味な男)
バイト1(明らかにうらなり)

8時から一件目、単身のお姉さんだ。きちっと梱包してくれているが
いかんせん荷物は多い。物が多すぎて広い部屋に行くのだろう
(歩ってんじゃんじゃねえ、荷物は走って運べ)
社員の怒声が飛ぶ
体力はある方だがエレベーターのない建物だ、運んでいるうちに体力が奪われる
なぜか運転手は運び入れは一切しない
運転席で待っている

これが五件あんのか
可哀想なのは僕同様何も知らずにきたうらなりアルバイト君だ
すでに涙目になっている
(お前ちゃんとやれよな)
ヤンキー社員の更なる怒声

一件目終了 すでに3時間近く経過
あたりまえだ。荷物積み込んで積み下ろしてるんだから
うらなりくん、すでに肩が震えている
こりゃダメだ
こいつムリ
二件目到着
(早くやんねと終わらねえぞ!)
社員の声
あーあ こりゃダメだ
僕はうらなりにいった
(お前力仕事ムリなんだから、そこで掃除してろよ)

その瞬間
(お前何指図してんだよ!)
社員の声
1秒後に僕と社員はお互いの胸ぐらを掴んでにらみあっていた


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