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《異論のススメ:勉強方法》感情(心)で勉強しませんか?

昔の人 東洋 すげぇ。



 ここ最近、日本や東洋的な考え方を「すげぇー」と感じることが日に日に多くなってきました。現代の日本の教育や学問の多くは「西欧(ヨーロッパ)的」な考えで成り立っています。科学的分析手法(仮説→検証→定理の発見)という流れです。このことに対して、異論はありません。むしろ、この地球の複雑さを読み解く知恵を与えてくれて人類の英知に感謝の“心”でいっぱいです。
 “心”。当たり前のように使いましたが,日本語には“心”のような捉えられない実態を表現した言葉が多くあります。それこそ、これは西欧的な?科学的分析手法では捉えられないものです。『病は気から』『物事を“身につける”(後半に説明)』このような言葉が昔の人の“経験則”で語られ、現在でも受け継がれています。当時の人は、今のように科学的手法で物事を捉えることは難しかったので、“経験則(身体の感覚)”から物事を語っています。
 「そんなん信じられるか」と思うかもしれせんが、これは現代の科学で、証明されてきているようです。昔の人すげぇー  です。 実際、大切な大会やテスト、仕事など“気”が張っているときには風邪をひかない経験はありませんか?
 私が、東洋に興味を持つようになったのは、「漢方」との出会いです。漢方とは、江戸時代の(歴史:鎖国下)において、窓口であった(歴史:出島)で交易をしていた、オランダの医学を「歴史:蘭学(蘭方)」といい、それに対する比較で中国の伝統的な医学を漢方といったそうです。

中国の解剖図
ヨーロッパの解剖図

どうみても、ヨーロッパの解剖図の方がリアリティーがあり、最先端に見えます。当時の人も、ヨーロッパの最先端な医療を学び、やがて明治時代になり、(歴史:欧化政策)の流れのもと、1874年「西欧七科の制」を制定し、医師は西洋医学の取得者に限られることとなりました。長らく、軽視されていた漢方ですが、最近見直されてきています。(1976年~ 漢方薬剤の一部が保険適用になっています)。薬膳ブームもその一つです。漢方の薬剤は、西欧医学で治せなかった病を改善させているようです。科学的手法も確立していない時代で、人の身体的感覚と向き合いながら効く薬を見出し、現代でも多くの人を救っています。東洋すげぇ 。です
つまり、“身体的な感覚”や“経験則”ってめっちゃ大事やない?と言いたいのです。

AIに上回る人間の力である記号設置と“身に付ける”

 人工知能が人間の力まで及びはじめ、不安を感じつつある現代。人間にできて、人工知能にできないことは何だろう?という議論が巻き起こっています。その答えの一助となるのが、「記号設置」です。経験に自分の知識を接地させ、知識の体系を自分で成長させるのが記号設置です。
 教育現場で記述問題を出題すると、まるで数学の計算?みたいな文章に出会うことが多いです。
 例えば、「東京都が人口規模が多い理由を説明してください」などの問いを出すと、【東京都は、交通網が多く発展していて、産業が活発に行いやすく、経済活動を行いやすいため、人口が集まりやすい】などの解答が出てきます。○。一見そうとも思える文章ですが、その人に、「産業」ってなんのことを指しているの?と聞くと、答えることができません。産業は広く意味が含まれている概念で、(地理:第一次産業である農業、林業)も産業に含まれているため、東京に当てはめると不正解ということになります。
 つまり、教科書や塾での情報量を多く摂取させられる学びで、言葉に“実感”や“イメージ”が無い人が多いのです。これって、人工知能には絶対に勝てない勉強方法ですよね?情報量では勝てません。
 現代の勉強は、あまりにも“記号の言葉”のみで成立させてしまってはいないでしょうか?1・2・÷・×などの記号となんら変わらない言葉は全くもって意味がありません! 
 さて、ではどのように勉強するかです。私が提唱したいのは、『感覚と文字を関連させようぜ』ということです。以前の記事であるクレイジャーニーは、私にとって衝撃を与えました。今でも頭に牢屋の映像が残っています。加えて、牢屋の映像と“エルサルバトル”や“人権”、“麻薬”などの言葉が関連して、頭に残っています。大切なのはこういう“紐づけ”ではないでしょうか。時に、地図少年・少女に出会うことがあります。その人は、地図を見て、自分の頭でイメージをしながら旅をしています。だから強い記憶として、結びついています。鉄道が好きな人もいます。いわゆる乗り鉄は、駅と地域の特産品が記憶で結びついているので、言葉にリアリティーがあります。『感覚と文字』が繋がっている例ではないでしょうか。
 文字を記号として扱わず、まずその文字の世界をイメージしてみましょう。イメージ化ができないのであれば、みなさんの便利なスマートフォンを使って、映像や写真を見て、印象を頭に残してあげましょう。「この偉人意外とマッチョだな」でいいんです。人の名前覚える時なんて、特徴で捉えるでしょう。私の場合は、髪がもっさりとしたうるさい人間が○○です。感情で人の記憶に定着していきます。これが、前述した『身につける』(身体に記憶を定着してあげる)ということではないでしょうか?
...身に付ける...記号設置やん。昔の人、東洋の人すげぇ です。

身体感覚のイメージ 笑

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