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『だからビリーは東京で』感想

公演名:だからビリーは東京で  公演期間:20220108-30 公演会場:東京芸術劇場 シアターイースト 主催:一般社団法人 モダンスイマーズ ※ネタバレを含みます 1. 1月9日に観劇して以来、「だからビリーは東京で」にハマれなかった理由をずっと考えている。 いや、ずっと考え続けているくらいだからしっかりハマったと言って良いのかもしれないけれど。 なんだか素直に作品からのメッセージを受け取れず、モヤモヤしている。 今日まで結局、そのモヤつきをうまく言語化することはでき

    • 【色々】雑感まとめ

      ふせったーに投稿した感想の移植です。 =========================== 【モリミュ】公演名: ミュージカル『憂国のモリアーティ』 公演期間:(東京)20190510-19/(大阪)20190525-26 公演会場:(東京)天王洲 銀河劇場/(大阪)柏原市民文化会館リビエールホール 大ホール ------------------------------ 投稿日:20190527 本文: 現場検証のシーン シャロがジョンに「ジョン、死体を検分してくれ」

      • 【文劇3】不要不急の文化芸術

        ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名:舞台文豪とアルケミスト 綴リ人の輪唱 公演期間:(東京)20200912-22/(京都)20200925-927 公演会場:(東京) 品川プリンスホテル ステラボール/(京都)京都劇場 投稿日:20200920 ぼやきです なんかね、現実問題、エンタメを殺すのは誰かって考えたとき、それは国じゃなくてわたしたち普通の市民、大衆なんじゃないかって思うから文劇3から作り手の思いを受け取ろうとすると、わたしの中で思考がものすごくガチ

        • 【ウエアハウス】雑感まとめ

          ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名:『ウエアハウス-double-』 公演期間:20200125-0202 公演会場: 新国立劇場小劇場 投稿日:20200126①思っていたより遥かに悪夢のような時間だった 相互さんにお酒飲みながら気持ち悪かった気持ち悪かった連呼したけど「グロテスク」が感覚に近い語彙だったかもしれない あと最低なこと言うと、わたしが役者だったら、もしくは彼ら役者と同等の没入力でヒガシヤマを演じていたら、あの場で失禁してたと思う それくらい怖か

          【ウエアハウス】言葉を分解するホワイトノイズ

          ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名:『ウエアハウス-double-』 公演期間:20200125-0202 公演会場: 新国立劇場小劇場 投稿日:20200126 今日は友達と隣同士に座って観劇したのだけど、恐怖が高まるシーン(主にホワイトノイズがかかるところ)では手を握り合いながら見ていました。  わたしは、ホワイトノイズはディスコミュニケーションのサイン、相互理解不成立の時に現れる音だと思っています。  コミュニケーションが滑らかでなくなった時。投げ交わ

          【ウエアハウス】言葉を分解するホワイトノイズ

          【ウエアハウス】総括

          ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名:『ウエアハウス-double-』 公演期間:20200125-0202 公演会場: 新国立劇場小劇場 投稿日:20200202 日常に戻る前に吐き出していい?ウエアハウス感想だよ ・あそこは動物園の檻 彼らは飼育員(または神様)(または演出家)の手違い(または実験)でひとつの檻の中に入れられてしまった2匹の動物  ・最後のヒガシヤマ(it’s very hot today isn’t it)は檻の中から檻の外に向かって鳴く

          【ウエアハウス】総括

          【BIRTHDAY】すべての境目が曖昧に溶けていく、それって究極の原点回帰なの?

          ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名:舞台『BIRTHDAY』 公演期間:20191127-1201 公演会場: こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ 投稿日:20191205 舞台BIRTHDAYを見て思ったこと 演出家の頭の中はどうなってるんだよ 精子が数億から最後の一体に選別される過程に託して描かれた、「いのちのもと」あるいは「いのち未満」「人間以前」たちのお話。  この一番表層的なお話を透かして、色んなテーマが見えてくる作品だ

          【BIRTHDAY】すべての境目が曖昧に溶けていく、それって究極の原点回帰なの?

          【モリミュ】初見直後の感想

          ふせったーに投稿した感想の移植です。 公演名: ミュージカル『憂国のモリアーティ』 公演日程:(東京)20190510-19/(大阪)20190525-26 公演会場:(東京)天王洲 銀河劇場/(大阪)柏原市民文化会館リビエールホール 大ホール 投稿日:20190527 モリミュの長い感想。好きなシーン、好きな演出、感じたことの羅列。シャーロック多め。ネタバレばかり。 #モリミュ ・ダブリン男爵の屋敷に行く前、3兄弟が階段を降りるのが象徴的に見えて好き。3という数字、3

          【モリミュ】初見直後の感想

          『サイレントヴォイス』雑感

          2021年6月13日18時〜公演『うち劇「サイレントヴォイス」』配信を見ての冗長な雑感です。本当に雑感なので作品と関係ないことも含まれます。 1. 附属池田小事件の犠牲者と同い年ということもあってか、事件が起きた当時のざわつきは、他世代の人よりも大きかったかもしれない。 学校の先生や家族が深刻な顔でニュースを見ていたこと、わたしたち子供に事件の残酷さを説いたこと、学校での避難訓練に「不審者の侵入」が追加されたこと。先生が神妙な顔で黒板に書いた「宅間守」という名前。報道番組

          『サイレントヴォイス』雑感

          2/1 ウエアハウス 感想

          冒頭、ナイフを見つめるルイケ。美しくきらめくナイフ。あれは抜かれた牙なんだろうか?残酷さの象徴。三日月。鏡。暴力の象徴だと思うにはきらめき方がきれいすぎる。 先週末より今週(31日と1日)のほうがルイケもヒガシヤマも私の思う「普通」に近い。「普通」というより「自然」かな。 今週のほうがルイケには常識が感じられる、一般社会で生きていくためのバランスをちゃんと備えている(まだ失っていない)感じがする。本人にその気があれば今からでも「普通」の人として生きていけそうに見える。 ヒガ

          2/1 ウエアハウス 感想

          ミュージカル「FACTORY GIRLS 〜私の描く物語〜」に絡めた社畜のチラ裏

          ミュージカルを観に行きました。「A new musical FACTORY GIRLS 〜私が描く物語〜」という作品です。 この演劇作品(長いので以下ファクガと呼びます)を観た人を前提にした文章です。 9割自分語りですが、ファクガが自分の経験を刺激して書きたくなったことを書いています。 ファクガは紡績工場で働く女性工員たちの話でした。 自然と、自分の労働経験を頭の片隅に意識しながら観劇していました。 自分の抱える違和感について上司に控えめに伝えてみても、 「でもなぁ、どこ

          ミュージカル「FACTORY GIRLS 〜私の描く物語〜」に絡めた社畜のチラ裏