【travel】旅先でいちばん心に残ること
気づけば10月も半分が過ぎた。戦々恐々としていた9月最後の三連休、私の誕生日旅行は結果どうなったのか。
これがまた、びっくりするくらいに最高の誕生日となった。
子どもが産まれてからは自分の誕生日などおざなりで、気づいたら歳を一つ重ねていたくらいだったわけだけれど、その数年分のお祝いをいっぺんにもらったような、そんな旅だった。
もう来年も再来年も、ずっとこんな風に過ごしたいと思うほどに。
なぜここまで最高の旅となったのか。
それは旅の途中に出会った人たちが、みんな優しかったことにつきる。
箱根登山鉄道の催し物「おだきゅうはこね のりものフェスタ」で、子どもたちが運転手体験をさせてもらった時に説明してくれた運転手さん。
遅いお昼ごはんを食べに入ったおそばやさんで「ごちそうさまでした」と言った次男べえさんに「まぁ!なんてかわいい!」と言ってくれた、お店のお母さん。
ベビーカーを降ろすときに一緒に手伝ってくれたお姉さん。
帰りの電車で人懐っこい長男さんちゃんとおしゃべりをして、手をつないでホームを歩いてくれたマダムたち。
また、今回泊まったのは箱根にある会社の保養所なのだけれど、ここも本当に素晴らしい宿だった。まさに保養されまくりの保養所だった。
部屋は和室が8畳と10畳の二間でバストイレ別。廊下も子どもたちが追いかけっこできそうなほどだった。窓からはちょっとした緑の庭園が見られる。
お風呂は内湯と外湯1つずつの温泉で、これも広さとしてはちょうどよい。サウナなどなくても十分だ。
レストランは見た目も味もおいしい料理が、ボリュームたっぷりに出てくる。接客してくれたスタッフの方は、子どもたちがギャーギャー騒いでもニコニコと「かわいいですねぇ」と見守ってくれる。
宿のあちこち隅々まで、ホスピタリティが行き届いていることに感動し、帰ってきて早速次回の抽選予約に申し込んだのは言うまでもない。
(保養所は人気のため毎月1回2か月後の抽選申し込みができて今回初めて当たった。)
子ども連れで旅行に行くと、疲れるししんどいしぐったりすることがほとんどだ。
街中やお店の中で子どもたちが周りの人に迷惑をかけないか、体ががちがちになるほど神経を張り巡らせている。宿に着くと誰よりも一番最初にベッドにダイブしたい。
だからだろうか。旅先ではいつも以上に出会った人たちの優しさが沁みる。1人旅をしていた時も現地の人とのコミュニケーションが楽しかったが、家族での旅は誰かにしてもらったことばかりを思い出す。
家族旅のおみやげは、心の中に貯まっていく優しい思い出なのだ。
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