転売行為における心理とは
今日、Twitterで話題になっているのを見てちょっと書きたくなったので、
「転売行為」についていろいろ考えてみます。
『転売とは?』
まず、転売とは簡単に言うと、
「限定品などの希少価値のつく物品が、他人へ譲渡される際に、販売価格より高い価格で譲渡されること」を言います。
例えば、限定コラボのスニーカーなどでも、そのコレクターではない「転売ヤー」は存在します。
リサイクルショップに眠っている、本来は希少価値のつく物品が正当な価格で売られていないものを探している人もある種「転売ヤー」といえるでしょう。
『転売は違法?』
転売は嫌だ!!!!
という人が世の中には多いと思いますが、残念ながら、
転売は違法行為ではありません。
ここ数ヶ月でこの「転売ヤー」が問題になっているのは、おもにコロナに関連する物品の転売にあります。
マスクの転売によってマスク自体の価格が高騰し、政府はマスクの転売行為を法律的に規制し、俗にいう「アベノマスク」をも配らざるをえない状態になってしまいました。
その他にも小麦粉やベビー用品、ゲーム関連機器の転売が横行しているそうです。
『転売を嫌いになる理由』
結論から入りますが、
転売を嫌う理由は「自分が欲しいもの」であるからです。
人間は無意識のうちにお金の価値を認識しています。
自分の欲しいものが、本来手に入るはずの価格で手に入らないということに、「心理的な苦痛」を感じます。
これを行動経済学の用語で「アンカリング」といいます。
例えば、
10,000円のゲーム機が20,000円で売られていれば「転売だ!ふざけるな!なぜ10,000円で買えないんだ!」と叫びたくなります。
しかし、もしゲーム機の価格が元々20,000円と設定されていて、転売されていなければ、なんの違和感もなく同じ値段でも購入されてしまいます。
10,000円という定価の「アンカリング」によって20,000円が高く感じてしまうため、怒りを覚えるのです。
『最大の理由は転売の範囲が拡大してきたこと』
今までの転売はブランド品やスニーカー、腕時計などの
「一部の好きな人が欲しくて、定価より高くても買ってくれるため」に成立していました。
それがいま、
「日用品を含む、一般の人が普段使う物」へと変化していきました。
そのため、マスクが売り切れ、小麦粉も粉ミルクも売切れていきます。
なぜなら、「必要としている人がいるから」です。
『転売もビジネスもほとんど同じ原理』
しかし、私たちはいくら転売行為が嫌いでも、それらを完全に否定することはできません。
なぜなら、
あらゆるビジネスにおいて「仕入れた物を仕入れ値より高値で売るという行為」においては一緒なのです。
しかし、一つだけ違うのは、
「転売は、仕入れた物を加工し、付加価値をつけて売っていない」というところです。
今回のこの転売ヤー騒ぎは、
違法なルートで仕入れた訳でもない転売が「転売ヤー」の利益になるということが癪にさわるということで、怒りを覚えているのではないでしょうか。
『解決策はあるのか?』
転売行為に対する対抗策や解決策はありますが、もちろん一個人や各店舗のみで対応することはできないでしょう。
まず、転売とは「需要と供給の関係」で出来ています。
簡単に言えば、欲しい人がいるから値段を高くしても売れるのです。
今回Twitterで話題になっているのは、定価30,000円のゲーム機器でも50,000円で売れてしまうことが問題になります。
まずひとつの解決策は「高値で買わないこと」です。
いくらゲームが欲しくても、高値で買ってしまう人が後を絶たないために、価格が高く吊り上がってしまっているのです。
逆に、売り上げが下がってきているゲームソフトなどが値下げをするのは、
定価で買ってくれる人がいなくなっているから値段を下げているのです。
まず、どれだけゲームが欲しくても、生きていく上では必要ありません。
みんなが買わずにメーカーの製造数(供給量)が増えれば、価格は必然的に下がってきます。
今は、まだ買う必要のないものとして、買わないことが世間のためにもなります。
また、大量に仕入れる人間や他人を使って仕入れをする「転売ヤー」への対応が必要になるかと思いますが、
最悪の場合、
政府が「買い物する時にマイナンバーを提示し、すべての買い物記録をマイナンバーに収めます。」といわれる事態にもなり得ます。
『まずは転売ヤーから買わないこと』
まとめに入ります。
はっきり言えば、「高値で買う奴はカモ」です。これは投資の格言でもあります。
なのでまず、
メルカリなど「転売ヤー」から買うこと自体をやめることが、
まず一歩目になると思います。
(メルカリが悪いわけではありません。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フォロー&サポートよろしくお願いいたしますm(_ _)m
頂いた御恩は、新しい知識・解釈・考え方にて「note」でお返しできるように努力して参ります。