夫、くも膜下出血のその後 Vol.1
夫がくも膜下出血で緊急搬送され、緊急手術は無事に終わりました。
でも、それから脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)という状態が2週間続くと言う。
脳内に流れ出た血液に脳が圧迫されてしまい、それ以上血液を送り込まないように体が自動で働くことで、脳梗塞や水頭症が起きたり、合併症により亡くなることもある状態が2週間も続くそうです。
日中に病院から着信がある度に、恐る恐る電話に出ていましたが、大抵は、追加の処置や状況説明などでした。
処置にもリスクが伴うので、必ず本人か家族の承諾が必要になる。
必要なことは何でもお願いします!私はそんな気持ちでした。
主治医の判断と技術は本当に素晴らしいと思う。
そして夫は処置の全てを乗り越えました。
強い生命力を感じました。
私は「心」について学んで、人は自分の意思で命を選択をしていると聞いていました。
そもそも人は、
生まれるのも、どの環境で生きていくかも自分の意思で選んでいて、病気になるのも命を断つのも同じように選べるらしいのです。
無意識レベルでの話です。
発症と同時に亡くなることもあるくも膜下出血ですが、手術や処置に耐えて、夫は生きている。
夫は無意識レベルで生きようとしている、私はそう信じました。
3年前、夫婦関係修復のために心理療法を受けてから、どんどん良くなっていった夫婦仲。
いつも感謝と愛を伝えて、その先ずっと仲良く生きていくと思っていました。
子どもたちが成長し、夫婦2人の生活が楽しみでした。
だから尚更そう思います。
夫は生きようといている。
でももし、
命が絶えてしまったら、夫がそれを選んだのだろう。
きっとそれが私にとってベストな選択なのだろう。
夫が私たちを苦しめることはしない。
自分に都合よく解釈することにしました。
どんな結果になっても、私は受け入れよう。
なんとかなる。
なんとかする。
生きている私は、その後も生きていかないといけないから。
子どもたちを守っていかないといけないから。
夫が生き続けていることで少しずつ落ち着き始めた頃。
夫の発症から3日後のことでした。
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