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2020年介護業界の今後を考える その3

【Technology編】

>人材不足の問題(外国人介護人材編)からの続き

「介護」業界でTechnologyの力はどのようなものなのか? 介護ロボットと言われているものは沢山あります。例えばロボットスーツで有名なHAL(大和ハウス)をはじめ、見守りセンサー、睡眠センサー、リフトなど枚挙にいとまがないですね。現在は介護ロボット界隈は賑わっていますが、今から10年前にはほとんどなく、合ってもアザラシ型をしたおしゃべりロボットくらいのものでした。だいぶ進歩しましたよね!あと10年後どのような介護ロボットが出来ているのかとても楽しみです!

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さて、その中で我々が注視しているのが、

「介護スマートルーム」です。介護スマートルームとは介護施設の利用者様の居室内にスマートスピーカーを設置し居室内家電をIoTでつなぎ、離れた家族とTV電話のように会話できるようにする居室を「介護スマートルーム」と勝手に呼んでいます。

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*上記Amazon  Alexa

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*上記SONY Xperiaハロー

実際の事例

介護施設居室内の照明、TV、エアコン、加湿器、カーテンをスマートスピーカーに連動させて使います。リモコン操作がなくなり「おやすみ」というと照明、TVが消え、カーテンが閉まります。逆に「おはよう」と言うとカーテンが開き、TVがつきます。また、居室内は一定の温度/湿度を保つことができるので暑いとか寒い、乾燥しているとかでスタッフを呼ぶことがなくなります。

そして何より離れて暮らす家族とリアルタイムで自宅にいて会話するようにTV通話できるようになりました。さらに今日の天気を聞いたり、newsを聞いたり、余暇として大好きな美空ひばりの音楽を聞くことも可能になりました。

このように、Technology により居室(自宅)での生活が便利になりました。


「介護スマートルーム」メリット・デメリット


メリットは二つあり、一つ目は離れた家族とTV通話できること。二つ目は働く介護職員の業務負担が軽減できます。

デメリットはたまに反応しにくくなったりすることと、設置にある程度知識が必要ということです。

実は、私は利用者様本人は音声デバイスをあまり使いこなせないかなぁ。と勝手に思い込んでいました。しかし、実際に使用してもらったところその考えは杞憂に終わることになりました。高齢者だとITリテラシーが高くないから「使えない」というのは我々の勝手な思い込みというのが実証することができました。


「家族の絆」


離れて暮らす家族とTV通話できる。

何度も記載してある通り、「介護スマートルーム」を設置した最大の目的です。

介護施設を経営していると、足繁く施設にいらっしゃる家族さんとほとんど来られない家族さんがいらっしゃいます。中には全て施設に任せっきりで全く来ない家族さんもおりますが・・・・。

上述した通り、私は家族の「絆」を大事にしたかったので実験的に介護施設の部屋とご家族のリビングを「つなぐ」ことを目的に『介護スマートルーム』整備しました。しかし、実際に使ってみると本人は楽しそうにスマートスピーカーと「会話」しながら指示を出してTVや音楽を楽しんでいました。もちろん家族さんとも楽しそうに会話していますよ。

離れていても、つながる家族の絆。

実現できたのは、Technologyの力です。

余談ですが、スマートスピーカーの普及率はたったの6%弱だったのはご存知でしたでしょうか?

まだまだ一般にも普及していないとなると高齢者マーケットで使用しているのは皆無といっていいかもしれません。参考までに音声アシストの種類が下記になります。私個人的にはamazon alexaが使いやすいですね。

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*上記図、使用している音声アシスタントの種類

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*上記写真、介護ロボットが人を持ち上げようとしている写真

このように、人間の介護者のように「移乗」や「ケア」できるようになるのを期待したいですね。人間に近い形で「介護」を行うことができれば今問題提起していいる介護人材問題はクリアできることになります。

10年前、車の自動運転なんてできないだろうと思っていた未来がすぐそこまで来ているのをみるとそう遠くない未来かもしれません。2045年シンギュラリティによってAIが判断し介護ロボットが人間の介護者のように介護する未来がすぐそこにきているかもしれませんね。

興味がある方は見てみてください、介護スマートルーム記事になります。 

 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190409_32006.html


次回は、その4 私が考える介護業界の二つ目の課題

「遠距離介護の問題」について。

{続く}

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