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日本近海に異変が・・・磯焼け問題を解決する

1)進む気候変動

今朝(6/18)のサンデーモーニングを見ていたら、気候変動による影響とみられる影響について取り上げられていました。例として、スイスで氷河が溶け出してがけ崩れが発生していることや、先日ニュースにもなっていたカナダの山火事のこと。さらに今年はエルニーニョ(平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より0.5度程度高くなり、その状態が1年程度続く現象)が発生するばかりか、スーパーエルニーニョ(海面水温が平年より1.5~2℃以上高くなる)とのことで、これも気候変動による影響なのでしょうか。スーパーエルニーニョによる日本での集中豪雨には本当に注意です。

そして日本近海においては、様々な異変が起きてるということが取り上げられていました。

2)日本近海の異変

日本近海の海水温は、2022年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.24℃/100年とのこと。これは世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.60℃/100年)の約2倍とのことで、特に日本は気候変動の影響を大きく受けているという数字だと思われます。

その影響として取り上げられた例にも驚きがありました。シイラという温暖な場所で釣れるような魚が、北海道の知床半島にあらわれているとのことで、シイラ釣りをしている場面が写っていました。熱帯・温帯海域に分布する回遊魚がまさか北海道の、しかも知床半島で釣れているということに衝撃を受けました。

そして伊勢海老は今は福島県で取れているようで、本来取れていた三重県志摩市では海水温が上がったことで海が砂漠化する「磯焼け」が発生してしまい、海藻が生えていない状態のようです。さらには北海道でサケ漁をしていると、ブリが大量に取れるという状況とのこと。
普段のニュースを聞いていると、気候変動によるこの深刻とも言えるニュースが、テレビをつけていてもあまり情報として入ってこないようにも思えたので、記事として書かせてもらいました。

3)磯焼け問題を解消する

地球規模での気候変動を抑えないことには上記の問題は解決しないが、その中でも「磯焼け」で砂漠化した海を、地球上の砂漠を緑地化するようにできないものか、と少し調べてみました。
三重県志摩市で発生している「磯焼け」は、三重県志摩市に限らず、日本や世界各地で深刻化しているもので、この原因は地球温暖化などが原因で増えすぎたウニが海藻を食べ荒らしてしまうということ原因です。海藻が生い茂る「藻場」は、大気中の二酸化炭素を吸収するだけでなく、海の多様な生き物を育むゆりかごのような場所ということもあり、この海藻がなくなってしまうと漁業にも深刻な影響を与えてしまいます。

ウニと聞くと取って売ればよいのではないかと思われるのですが、海藻を食べ尽くしているために身入りが悪く、市場価値がないために漁業資源として活用されていないとのこと。

そのような身入りが悪いウニを漁業者から買取り、最新の陸上畜養技術で美味しく育てて流通させようというビジネスモデルを作っている会社があることをWebで調べていたら知りました。ウニノミクス社という会社のようで、面白いことを考えるなと思いました。


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