EV減速・・・気候変動対策が全体的に減速していないか?
9/7の日本経済新聞の朝刊には、「トヨタ、EV世界生産3割縮小 26年100万台に市場減速 PHVは拡大へ」という記事がありました。
先日の代替肉と同様に約3年前、EVが一気に延び、ハイブリッド車は生き残れないような感じで書かれていたはずですが、ここにも3年前の勢いとは異なる、どうも後退しているような空気を感じました。
1)EV生産の減速
トヨタ自動車は2026年の電気自動車(EV)の世界生産台数を100万台程度に縮小するようです。EV市場の減速により、世界の自動車大手がEVシフトを当初計画より遅らせる動きが鮮明になっているようです。
そして本記事の最後のほうには、EV市場の勢いに陰りという内容があり、本来は伸びるべきが減速しているようです。テスラも前年を下回る状況のようです。
2)企業がまずは本気にならないと
長い時間をかけて進む気候変動。個人が日々の生活をする上では酷暑や台風といったときに感じるだけで、なかなか実感がないという中で、企業はもっと長期的な視点、そして持続可能な社会を作る使命がある中において、企業がまずは主体的に社会に働きかけをしていくのが、ひょっとしたら早いのかもしれないと感じました。
国に頼っていても、きっと国は現状の社会の仕組みを変えることでの経済へのインパクトが大きく、多分ですがGDPなどへの影響がでてしまい、なかなか判断ができないのだと思います。
個人に言っても、実感を得られにくい中ではなかなか、こちらも動きにくい。
であれば企業がサービスや商品に気候変動対策、地球環境への配慮をした商品を生み出して、それが市場に出るなかでサービスや商品を通じて、意識を変えていくということが必要なのではないでしょうか。
EVは持ったことがないのでわかりませんが、見せ方として環境を意識させるような形になっているのでしょうか。EVがもっと環境に良いのであれば、どうこれまでの自動車よりも温室効果ガスの排出を抑えられているのか(もちろん自然エネルギーからの電気でなければ意味がない)、そのような点を利用者に可視化して実感してもらうことで、個人消費者の意識が変わり、最後に国が変わらざるを得ない、という状況なのではないか・・・
気候変動や地球環境については、これまでの経済施策のような国主導型からモラルをもった企業が、意識の高い個人を育て、国を動かすような構図でないと、この急なスピードで変わる気候変動に対応できないのではないか、そんな気がしてしまいます。
3)ところでSDGsでプラスチックストロー削減。ではお手拭きのプラスチックは?
企業の取り組み・・・
カフェ・ド・クリエを誹謗中傷するわけではないのですが、今日たまたまカフェ・ド・クリエに行くと、SDGsのリユースカップでアイスコーヒーがでてきて、ストローは取りたい人が取る形です。以前は使い捨てのプラスチックカップだったので姿勢が変わったようです。スターバックスを追いかけたのかもです。
ちょうどホームページには以下のような内容が掲載されていますが、まさにこのような感じなので、取らないようにはしているのですが、SDGsの取り組みの一環という曖昧な形でなく、シンプルに大切な地球を守るために、とか酷暑や台風などに大きな影響を与える気候変動のために、とかもっと直接的な言葉でそろそろ訴えないと、ここ最近の酷暑や台風の極端な動きをみていると、すべての施策が間に合わないのではないか、とか思ってしまいますので、そろそろしっかりと言葉で個人に伝えてはどうなのでしょう。
ただなぜか、プラスチックの袋に入ったお手拭きはでてくるのです。このお手拭きはスターバックスもタリーズもみんな同じで、なぜここは改良されないのかというのがいつも疑問です。
お手拭きのプラごみをなくすことってできないのかな、って思ってGoogleで検索してみると、すでにお手拭きだけがでてくる製品がでているようでした。SAWANNAという製品で、ホームページの動画を見ると、手をかざすとウェットティッシュがでてくる仕組みのようです。
ティッシュの変え方が
・ウェットロール
・ドライロール
とあり、前者は以下のような感じなので、これって結局またプラスチックに入れているのでは・・・と思った方法。もう一つの方は、すきな薬剤にロールを浸すタイプなので、これは本当にプラスチックゴミを減らしているのかなって思います。
今回カフェ・ド・クリエを例に取ってしまいましたが、スターバックスやタリーズなどがまずはリーダー企業としてこのような製品を入れ、プラごみを本当に減らす努力をしていってもらいたいし、その一環した姿勢が、やがて個人の意識を大きく変えていけないか、と思いました。
またこのような気づきをここで挙げていければと思います。