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真空成形に挑戦しよう
今回は真空成形の手順や使用した道具、材料などについてまとめました。
1.そもそも真空成形とは
真空成形は、熱可塑性樹脂の板を温めて軟化させ、石膏や木材でできた型に密着させて形を形成させる加工方法です。卵パックや玩具の梱包などに使用されています。バキュームフォームとも呼ばれていますが、当記事では真空成形と記載します。
2.材料と道具
今回私が真空成形に挑戦した際に使用した材料と道具について説明していきます。
・PET板(0.5mm)…かなり薄さがありますが曲げても折れにくいのが特徴です。ただし、傷つきやすい上に治すことが難しいので注意が必要です。
・ケミカルウッド※…人工木材です。型として使用します。柔らかく、カッターやヤスリで簡単に削ることができます。
・カッター
・ヤスリ
※ケミカルウッド以外にも石膏、樹脂、金属などを型として使用することもできます。逆に使用が推奨されていない材料としてはスポンジ、油粘土、段ボール、スタイロフォームなどが挙げられています。
3.型を作ろう
真空成形を行うにはまず型を作らなければなりません。型は刃物やヤスリを使って材料の形や表面を整えていきます。型の形状にも推奨されているものとされていないものがあるので解説します。
・推奨されている形状の例↓
![](https://assets.st-note.com/img/1714029454204-xSzidQ3gix.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1714029465148-TrK4qQxEkB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1714029472544-aS6hWqPX62.jpg?width=1200)
・推奨されていない形状の例↓
![](https://assets.st-note.com/img/1714029487535-nrQXmJXwC6.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1714029495615-BhzbYExi5c.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1714029503111-72wXJtidpI.jpg?width=1200)
画像1、2は下に向かって広がっている台形と同じような形をしていますね。
このような形状は真空成形後に取り出しやすくなっています。
画像4、6のような形状は取り出すことが困難になってしまうので推奨されていません。
画像3のように少し凹んでいる形状はその形に沿って成形されるので問題ありませんが、画像5のように凹みが深すぎるとPET板が真空成形中に伸びすぎて破れてしまうので凹みの深さには注意が必要です。
4.真空成形をしよう
やっと本題の真空成形の手順です。
①PET板をフレームで挟み固定する。
②固定したPET板を熱する。
※熱しすぎると白く変色して変形しにくくなるので注意
③PET板が柔らかくなったら型に被せ、成形する。
これで完成です!
個人的には全体を通してPET板を熱する過程が一番難しいように感じました。
下の写真は熱しすぎて白くなってしまったものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715181306310-TWuO2R5OJA.jpg?width=1200)
確かに白くなってしまった部分だけ固くなってしまい、思うように変形しませんでした。皆さんも熱しすぎには気をつけてください。
真空成形で楽しい素材造形ライフを送りましょう!