スタイロフォームの特性・加工方法
スタイロフォームの特性や加工の仕方についてまとめました。
1.スタイロフォームとは
スタイロフォームは主に住宅の断熱材として建材に使用されているものです。合成樹脂素材の発泡プラスチックの一種で、原料はポリスチレン(PS)※です。
※ポリスチレンを使用した発泡プラスチック
・ビーズ法発泡ポリスチレン(EPS)/発泡スチロール
・発泡ポリスチレンシート(PSP)/食品トレーや容器カップなどの包装材
・押出発泡ポリスチレン(XPS)/スタイロフォーム
(※スポンジは発泡ウレタン)
2.スタイロフォームの特徴
・かなり軽量で水の1/30ほどの重さしかない。
・切削加工しやすく、ヤスリなどを用いるとすぐ削れる。
・荷重や衝撃には弱く、強い力を加えると形が変形してしまう恐れがある。
・耐水性に優れていて、水を弾く。
・溶剤※で溶接する。(※シンナーやガソリンなど)
・断熱性に優れている。
・耐熱温度が低く、70〜90℃で溶け始め、120℃で軟化、170℃で溶接できる。
・酸やアルカリに対しては安定する。
・直射日光の紫外線によって紫外線劣化を受けてしまう。
3.スタイロフォームの加工方法
スタイロフォームには主に次のような加工法があります。
・切る
・削る
・磨く
・接着する
・溶かす
下の写真は実際にスタイロフォームを切って磨く加工を施したものです。
並べてみると違いがわかりやすいですね!ただ、ヤスリで長時間加工しているとスタイロフォームの細かな削りかすが大量に生まれてくるので色の濃い服の着用は避けた方がいいです。