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ちみすけとごはん

ちみすけの今日のご飯
・チキン豆腐ナゲット
・肉じゃがの残り(じゃがとにんじん)
・トマトときゅうり
・ちんげんさいと人参と豆腐のスープ
・ごはん

ナゲットはちみすけの好物だ。
ごはんにするよーと声をかけても、「しないの!」とプラレールを組み立て続けていたちみすけに、
「今日のご飯なんだとおもう?ナゲットだよ!」と言うと、
「なァげっと~♡」
ととんできた。
ということで、ナゲットとじゃが&ニンジンはまたたくまに完食。
これまた大好きなアンパンマンふりかけをかけてごはんもほぼ食べたが、
スープは無視。
かれは「ちんげんさい」が好きで、よく小さい手提げ袋や紙袋を見つけてきては、
ちみ「おかいものにいってきたの」
母「そうなの。何買ってきたの?」
ちみ「ちんげんさい」
などといっている。自主的に購入しているようなのでしばしば食卓に登場させてみているが、いっこうに食べる様子はない。
トマトも無視。
トマトはしかし、自分のお皿に乗っていないと「トマトは~?」といって要求してくる。彩りを気にしているのか、のせたがるくせに家で食べたことはない。それでもいつか気が向いたら食べるかも、ととりあえずのせ続けている。
きゅうりも…
いつもは無視なのだが、この日は2かじりしてみた!
おお!
と小さな小さなもうほんとにアリのごはんくらいの2かじりだけど、感動してしまった。

離乳食のころから、ちみすけの食事はなかなか悩みの種である。
そもそも食べなかった。
食べることにあまり興味がないのか、やわらかさや、形状や、味付けや、いろいろ工夫してみたけれど、なかなか口を開かない離乳食時代‥‥

ちょっぴり早産、1972gで産まれてきたちみすけ。
なんとか大きくなってもらいたくて、そのために食べてほしくて、でも食べてくれないちみすけに、イライラするし悲しいし、食事時間がくるのが憂鬱な日々が続いた。

そしてアレルギー。
卵・乳・小麦にアレルギーがあるちみすけ。
あかちゃんの時は口から出されると、
「気に入らなくてたべないのか」
「なにか異常を感じ取ってたべないのか」
が分からず、いつもどきどきしていた。
食べてくれないときには「小麦のパンならたべるのかな」「子どもはみんな卵焼きがすきらしいのにな」「チーズとかかけたらたべてくれるのかな」と思って悲しくなったりもした。

2歳をすぎてからもあんまり食事に集中はできず、立ち上がったり、遊んじゃったり、ママのおひざに移動しようとしたりとなかなか落ち着かず…
小さいころから「とりあえず食べれば‥‥!」と過ごさせてきたのが間違っていたのかな、と悩む日々‥

でも先月はじめ、
保育園でも2歳児クラスに進級するのを前に、2歳3カ月になったちみすけに、ごはんについて話してみた。
母「ちみちゃん、ちみちゃんはもうすぐとまと組のおにいさんになるよ。とまとのお兄さんは、「いただきます」から「ごちそうさま」まで座ってたべられるかなあ。まま、がんばってごはんつくるから、ちみちゃんもがんばって、「いただきます」から「ごちそうさま」まで座ってたべてほしいな。できる?」
ちみ「できる!」
ちみは「できる?」と聞くとなんでも「できる」というのであまり期待はしていなかった。

が、なんと本当にできたのである。

もちろん話をしただけでなく、
・椅子の向きをおもちゃが見えない角度に変える
・すべて準備してから食べ始め、母も食事中は席を立たない
・椅子から降りられないように子供椅子のテーブルを出す
なども変えてみたのだが、とにかくその日から、おおむね座って食べるようになった。
そうすると、なんとなく食べる量も安定してきたような‥‥
それはそうでもないような‥気もする。

2歳3か月にしては甘々な食事風景に変わりはないのかもだけど、ちゃんと話を聞いてくれたことと、それが伝わった成長に感動した。
それ以後ちみは「きょうもすわってごはんたべる!」とよく宣言している。(毎回宣言通りいくわけではない)

ほんとは食事のマナーを身につけさせるために、遊んで食べるなら食事は下げます!とか、食事に感謝の気持ちをもって残さずたべなさい!とか、
一緒にお料理して食育!とか
そういう風にしていかなきゃいけないのかもしれない。
でも、まだ今はキッチンに立ち入らせるのは危険な食材が多すぎて怖い。
小さいちみすけが少しでもごはんを楽しんで食べて大きくなれるように、
食べれないものがたくさんあるちみすけが、少しでも楽しんでごはんがすきになれるように、
ゆるりと、でも前から向き合って話していくのが、我が家にはよいペースなのかなとも思う。

だから今も、好き嫌いはあるし(しかし保育園では食べてるものも多い…)
食べムラはあるし、マナーが身についているとも思えないけど、
「みんなでたべると、おいしーね!」
と言ってくれるようになったちみすけと、一緒に食べられるメニューを日々探していこうと思う。

はやくなんでもおいしく食べられる日がくるといいね。

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