【訪廊日記】【そらみつ】再訪
【訪廊日記】【そらみつ】再訪
2024年12月28日(土曜日)
展示名:「そらみつ」(日本画のグループ展)
ギャラリー:日本橋高島屋 本館6階 美術画廊
〈メンバー〉久米 伴香、佐藤 和歌子、中村 妃菜、能島 浜江、福岡 正臣、藤島 大千、古川 功晟、峯石 まどか、森下 恭介、諸星 美喜、山口暁子(50音順・敬称略)
〈賛助出品〉福田 千惠
●「そらみつ」とは
「古事記」「日本書紀」「万葉集」において「やまと(大和)」に続く枕詞である「そらみつ」。
「日本書紀」の神武紀には「大空から見て、よい国だと選びさだめた日本の国」とあります。(諸説あり)
「かくの如 名に負(お)はむと 蘇良美都(ソラミツ) 大和の国を 蜻蛉島(あきづしま)とふ」
●「そらみつ」を訪廊
12月22日(日曜日)に訪廊実施。
12月28日(土曜日)に佐藤和歌子さんが在廊されると知り、「行かねば〓」と、再訪した次第。
【12月22日(日曜日)訪廊時のトピックス】
ギャラリーの入り口で藤島大千さんの作品を拝見していると、ご本人が声を掛けてくださったので、その場で御挨拶させて頂き、
そこからこれまでに拝見させていただいた作品(「カムイ」「WAR」)のお話を伺うことが出来た。
名刺も頂けた!
【12月28日(土曜日)の訪廊】
ギャラリーに入って、すぐに「佐藤さんだ!」と気付き、ご挨拶。
インスタでのやり取りや、新日春展・日展で拝見した作品について感想を述べつつ振り返り。
そんな話もソコソコに、これまでに新日春展・日展で購入した作品画像の写真にサインをお願いし、快諾!
(無理言って、スミマセンでした)
●佐藤さんの作品を鑑賞しながらお話を伺う
日本画を描き始めたのは大学に入ってから。
日本の神話などを主なモチーフとして、描かれていない何かを感じてもらえるような作品を目指している。
子供のころから「世界に目を向けろ」「グローバリズムだ」等と聞かされて育ったが、日本画に出会ってからは、
「日本の良さを残して、そして伝えていく」みたいなことを、一つの使命だと感じている。
●その他の作品の解説を伺いながら、鑑賞させて頂く。
絹本の難しさ、
制作時の塵・埃の対策、
筆跡を残さない達人の技、
日本画で表現する「モフモフ」の素晴らしさ、、、。
こうして楽しくギャラリー内をまわり、「白孔雀」の作品の解説を作者の福岡正臣さんご自身にして頂いていると、
少し前にギャラリーに到着されていた藤島大千さんが、間に入ってこられた。(やや乱入気味)
そこから先週のおさらい(パワーアップバージョン)として、新日春展・日展で拝見した「カムイ」「WAR」の話題に移行。
藤井さんは、歴史や政治にとらわれずに、淡々と、そして凛として日々の生活を営む市井の人々の姿の尊さ、美しさを描きたい、と強く語っていらっしゃいました。
私からは「おこがましいようですが」と断りをいれてから、
「日本画の作家さんたちは、もっと発信しましょう!」
「(当たり前でですが)日本画に慣れていて、なじみがない人たちにとっては驚くようなこと、また魅力的なことも、普通の感覚でやり過ごしているように見えてもったいなく感じている」
こんな話をさせて頂いた。
すると藤島さんが、一同の笑いを促すように、「発信する余裕もないぐらい、大変なんです!」
これを受けて、佐藤さんも福岡さんも、「苦笑い」(笑)
(無理言ってスミマセンでした)
●訪廊を終えて
ギャラリーに到着したのが12:30ごろ、そして辞去したのが14:15ごろ。
アーティストトークといったイベントも無いのに、こんなに長居するのは初めてだと思う。