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【兵庫県知事】斎藤元彦氏、稲村和美氏にダブルスコア以上の差を付けられ劣勢

神戸新聞が10月13・14日に行った兵庫県知事選の情勢調査の結果概要について報じた。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202410/0018236437.shtml

この報道を参考にし、現時点での票読みをしてみよう。
尚、分析対象となるのは記事上での記載の多い、稲村氏と斎藤氏のみとなる。

地域別にみると、稲村氏が阪神の4割を筆頭に、神戸、播磨、但馬、丹波、淡路の全地域で3割以上の支持を得た。斎藤氏は淡路、神戸でそれぞれ2割近い支持があった。

神戸新聞(2024年10月16日)

まず目に留まるのが「阪神の4割を筆頭に」という表現だが、「4割近く」「4割以上」といった含みを持たせずに「4割」と言い切っているので、文字通り4割の支持があると見てよいだろ。
続いて、「神戸、播磨、但馬、丹波、淡路の全地域で3割以上の支持を得た。」という表現だ。「阪神の4割を筆頭に」「3割以上の支持」を得ている訳だから、これらの地域の支持率は3割から4割の間に分散している可能性が高い。ここでは少々低めに見積もって33%の支持を得ているものとしておく。

続いて斎藤氏だが、「淡路、神戸でそれぞれ2割近い支持があった。」とある。
この表現では2割には達していないし、ぎりぎりという程でも無いだろう。19%の支持率があれば「ほぼ2割」「約2割」といった表現になるはずだからだ。ここでは18%としておく。
その他の地域の支持率は「2割近い」という表現には含まれていないので、これよりも低い。特に阪神地域は稲村氏の40%支持の影響を受ける。ここでは、阪神地域を14%支持、残りの地域を16%支持としておく。

この仮定を兵庫県の地域別人口にプロットしてみよう。
尚、参考にしたのはこちらの統計だ。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk11/jinkou-tochitoukei/suikeijinnkou.html

結論としては、現時点で稲村氏が斎藤知事に対して、ダブルスコア以上で優勢となっている。数字の取り方で多少結果は変わってくるだろうが、この比率を大きくを覆すにまでは至らないだろう。
この結果を斎藤氏の健闘と見るか、苦戦と見るかは人それぞれだ。
いずれにしてもネット上での「斎藤元彦氏が猛追」といった表現には程遠い状況にあることは確かだろう。

※後続記事「【兵庫県知事選】候補者全体の支持率が見えてきた」はこちらです。

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