長編小説「ウンコ」
巨大な一本グソ。私はそれを美しいと思った。
私はその巨大なクソをまじまじと見た。
その巨大なクソもまた私を見ていた。
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私は仕事をしている最中も、今朝した巨大な一本グソが気になって仕方なかった。私はウンコと繋がっている。そんな気がして仕方なかったのだ。
ハローハロー、こちら清香。こちら清香です。
一本グソさん、聞こえますか?
こちら清香ですよ、貴方の、、、主(あるじ)です。いや、あなた。わたしはあなたです。わたしはあなたです。
私は流さずに家の便器に残してきた一本グソに連絡を取ってみた。テレパシーで。
、、、コ、、コンニチ、ワ、、、わたしはあなた、わたしはあなた、、キヨカのウンコです。
!!
なんと!ウンコが応答してきた。
まあ、嬉しいわ。
名前、なんて呼べばいいかしら?あなたはわたしだし、わたしはあなたでもあるわよね。
、、、わたしはキヨカでもあるし、キヨカはわたしでもある。しかし、わたしはキヨカのウンコ。だから、ウンコでいい。イッポングソでも。
あはは。
あなた、おもしろいわ。やっぱり私のウンコね。
でも、名前がウンコじゃ、なんか、、さみしい感じがするわ。
マイ、、アドラブルウンコ。
アドールというのはどうかしら?
、、、少しダサいですが、でも、大丈夫。キヨカ、わたしはアドールです。
アドール、はやく会いたいわ。
ちょっと待ってて。私、早退するから。
つづく