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keeley式マリガンガイド

はじめに

このノートでは私の基本的なマリガンの考え方を書いていきます。

マリガンはユニオンアリーナで極めて重要な技術です。

マリガンが下手なプレイヤーは上手なプレイヤーに比べて同じ初動安定率を出すためにより多くの01や2個玉、1d1dなどの安定材を積まなくてはならず、デッキパワーを落とすか事故率を上げるかのどちらかの不利な状況に陥ってしまいます。

もうすでにマリガン基準をお持ちの方には参考にならないと思います。

マリガンが苦手だなぁと思う方にだけ参考にしていただければいいと思います。これが正しいマリガンというわけでは全くないので。

keeley式マリガンで目指すゴール

マリガンのゴールは至ってシンプルです。

  1. 2個玉が1枚以上ある

  2. 2個玉までストレートに繋がる

これだけです。

この条件が揃うことをマリガンのゴールと考えます。

特定のカード(主軸となるレイドやスペシャル、後手のファイナルなど)が引けてるかどうかは考慮しません。

というのも、マリガンの成功率は多分、想像よりもずっと低いです。これだけ条件を下げて最低限のエナラインを揃えるという緩い基準だったとしても大体50%〜60%に収まります。

01コスト16枚、2個玉8枚構築でマリガン前に01が1枚しか引けずに2個玉も8枚フルで残っていた場合の01を2枚以上と二個玉を1枚以上引く確率が約60%
実際には繋ぎの3枚目が無いこともあるため少しここから下がる。


ドローで解決することもあるのでここからマリガン後の事故率はやや下がるが40%弱、つまり30%〜40%はマリガンを選択した時点で事故ります。(成功率は60%強)

エナが繋がっているのに、狙っているカードが無いからと手札を捨ててマリガンをするのは自殺行為になります。

なのでマリガンで目指すゴール、ハードルは低く設定しています。

2個玉は必須か

これは経験則になりますが必須です。
2個玉が無いゲームはデュエマで言うとフェアリーライフのないビマナ、歩のない将棋のようなものです。

というのも2個玉を出せない試合は制限を受け過ぎます。

5エナのカードは当然出せません。
4レイド2連も出来ません。
4レイドした後は、3エナなのでレイドトリガーを構えることが出来ません。
2個玉残しの前だしが出来ないので、1面残しで前に出した後に1コストからまた積んでいく必要があります。

そもそも2個玉というカード自体がユニオンアリーナでは必須級です。それ自体では勝てませんが、ないと勝てません。
単体スペックで見ても、2個玉が無い場合は2apとハンド2枚を使って2エナジーを設置しています。
ということは2個玉を設置するだけで、ドローしながらファイナルを打っているようなものです。

1ドローできるファイナルがあればみんな使いますよね?

マリガン判断の大原則

最も重要な原則は、キープする場合とマリガンする場合の比較です。

引きたいカードを引くためとか、マリガン前がストレートじゃないからみたいな基準でマリガンするかどうかを決めてはいけません。

より深掘りしていきます。

計算のための仮のリスト定義

ここから先、深掘りのために計算を入れていきたいと思います。
リストは
0が12枚
1が4枚
2が4枚
2個玉が8枚のものを使うと仮定します。

マリガン前のハンドで二個玉有り、エナが繋がってる場合

満点です。これ以上を求める場合はマリガンして3割強の試合を落とすしかないです。

01が1枚もない場合

ほとんどの場合はマリガンです。
1枚もない場合はすぐマリガンしてください。

0がない場合

マリガンしてください。

1を持っていて0がないのにスタートした場合は、残り43枚の山の中に0が12枚ありますが、1枚ドローで28%引ける計算になります。
先手ではエクドロから入って、先手2のターンドローまでに引く確率は48%
さらに先手2をエクドロで入ると63%で1を引く事が出来ます。ただし、2ap分のテンポをロスしています。

マリガンした場合、01が2枚以上あり、2個玉を引けているハンドが約60%以上で手に入ることを考えると素直にマリガンするのがいいでしょう。

後手の場合はどうでしょうか?

後手1でターンドローで解決は同じく28%、エクドロで解決するのは48%
これで失敗すると2apテンポロスしてほぼゲームロスです。

0が無ければどんなにいいハンドでもマリガンする方が良いでしょう。

0はあるが1がない場合

手札の中に0が1枚あると言うことは43枚の中に01が合わせて15枚残っている計算になります。
と言うことはドロー1枚で01どちらかを引く確率は35%です。
1も含められる分、さっきよりだいぶ解決できそうです。

先手番から考えます。
1ターン目に0を置いて先手2のドロー、エクドロで解決できなかった場合は1ap丸々ロスすると考えると、1ターン目にエクドロから入るのが筋です。

その場合、先手2のターンドローで解決できる可能性は35%、エクドロまで含めると58%です。エクドロしてる時点で1ap分テンポロスしているので58%でテンポロスするがエナが繋がる場合と、60%以上でテンポロスしないエナが繋がる綺麗な形が手に入るマリガンとではマリガンする方がいいですね。

先1エクドロから入った場合は先手2のエクドロまでで3枚見れるのですが、成功率は73%と高くなく、そもそも成功しても2ap分のテンポを失ってます。
よってマリガンしてください。

後手番を考えます。

ターンドローエクドロ、0コス置いてエンドからのドローで3枚引けます。(58%)
後攻で2連続エクドロは4枚見れますがその時点で2apテンポロスしてるので論外です。
同じようにマリガンした方がいいでしょう。

ここで持っている0コストが1ドロー1ディスの場合を考えます。
確率が1段階上がるので、35%、58%、73%、82%と上がりますので、エクドロ1回の1テンポロスを許すのなら先手後手ともに73%で繋がるのでマリガンするより繋がる成功率は高くなります。

ただし、マリガンした場合は6割強、01が2枚以上あり2個玉を持っているほぼ完璧な状態でつながります。
失敗する4割弱のうち何割かは、マリガンする前と同じようなドローによってはリカバリー可能なハンドだとするとマリガンする方が良さそうです。

ただし、ハンドがつながった場合の動きがめちゃくちゃ強く、ファイナルを持っている場合は追加1ドローによる1apのテンポロスが丸々消えるので73%で通常のテンポで強い動きをする事ができ、もし後手1のドローでつながった場合はストレートに動きつつ、ファイナルを抱える事ができるのでマリガンとかなり迷います。ハンドの質によるでしょう。

まとめると
先手番では1がなければマリガン
後手番では0の1d1dとファイナルがあればハンドの質によってはキープ

と言えるでしょう。

01が2枚あるが3枚目の012が1枚足りない場合

2個玉は持っているとします。

先手はファイナルか1d1dあればどっちでもいいです。なければマリガン。
後手はどっちでもいい。ファイナルが1d1dあれば確定キープ。

まず、012は合わせて43枚中18枚あります。ドロー1枚で引く確率は42%です。
1枚引くごとに42%、66%、80%、89%と上昇します。

先手後手ともにストレートに繋ぐためには、2ターン目までに引けばよい計算です。

先手なら先2のターンドローで1枚引けます。
1d1dがあれば2枚ディグれてるので66%でストレートに繋がる計算になります。これはマリガンしてストレートに繋がる確率とほぼ同じなのでマジでどっちでもいいやつです。ファイナルがある場合もエクドロ1回分を打ち消せるので、66%でストレートと同じテンポでプレイできます。ただし、アクティブ2個玉が出せない、前だしできないなどのデメリットはあります。逆に66%のうち35%はストレートでプレイできます。

後手番は後手1後手2のターンドロー2回で引ければいいので無条件に66%でストレートにつながります。
1d1dやファイナルがあればもう1枚ディグれるので80%ストレートが期待できます。ここまで来るとマリガンしてはダメなラインになってます。

2個玉がない場合

ほぼマリガンです。

012は繋がってるとして、2個玉がない場合を考えます。
2個玉8枚構築ならハンド以外の43枚の中に8枚入ってるので1ドローあたり19%引けます。
01よりもはるかに引けないです。

初手にない場合、ディグって引く確率は1枚増えるごとに19%、35%、47%、57%、65%と推移します。そもそも2個玉8枚の構築が少ない説あります。
初手になかった場合ほとんどの場合でマリガンになります。

ストレートに繋ぐ場合は後手でも先手でも通常ドローを2回挟むので35%で引け、65%でテンポロスの追加ドローをすることになり、それでも引けるのは47%と大変厳しい数値になっています。

なので2個玉8枚は結構少ないと認識しています。マリガンを意識した構築を目指すなら01を2枚揃える確率と同じくらいに2個玉を引く確率を意識するというか、バランスを取る必要があると思っています。2個玉を軽く見るな。

1d1dや、ファイナルで追加ドローキャンセルができるので初手にこれらのカードがある場合は1枚探索範囲をテンポロス無しで探しに行けますがそれでも47%、なので厳しいです。1d1dとファイナルによる追加ドローの合わせ技で65%を確定で叩けます。ファイナル使わずに繋がればファイナルをキープできるので両方ある時はキープしてもいいと思います。

評価値を傾ける

例えばスペシャルを初手で3枚引いている場合、スペシャルは盾に埋めるのが一番強いため、キープとマリガンでそこまで差がない場合マリガンした方が良いに評価値は傾きます。

逆に01を4〜5枚とか大量に引いた場合はマリガンの成功率が下がるため、キープの方に評価値が傾きます。

このように、この形だからこうといった確定の定石があるわけではなく他の手札の状態によって評価値が傾きます。

1d1dとファイナル

もうお分かりかと思いますが1d1dとファイナルはテンポを落とさずに1枚探索できるためダイレクトにマリガンに影響があります。これが初手にある場合とない場合でかなりキープかマリガンかが変わるので必ず考慮に入れましょう。

暗記

大会に持ち込むデッキの確率は暗記しておくようにしましょう。
今回の場合分けで1枚掘るごとの確率と、マリガンする場合の成功率を暗記しておくとキープかマリガンかの比較を本番で計算機を使わなくてもできるようになります。まず計算機と電卓ぶん回して計算したものを手元に用意して暗記して、ひたすら山7枚ずつめくって練習するといいと思います。

参考

前回の記事は今回のマリガン計算で行っているのでより具体的に実戦でどんな感じで考えてるかがわかりやすいと思います。よければどうぞ。

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